第16話:ハッピーバレンタイン。
明日はバレンタイン・・・。
すでに僕は嫁さんから愛のこもったチョコをもらいました。
でもほんとはお医者さんから
「血糖値の数値が少し高いから甘いものは控えましょうね」
って言われてるわけで・・・
だから普段は、甘いものは一切食べないようにしてるんです。
本当は、人並みにスイーツなんて食べたいじゃないですか?
でも我慢してるんです。
ときどき思うんですけど、病気のことを心配して美味いものも食べないで
我慢してつまらなく死んで行くより、多少寿命が短くなっても、美味いもの
食って楽しんで生きたいって・・・。
嫁さんが旦那の体を本当に心配してるのなら、チョコは買って
来ないですよね。
旦那がチョコを食べたがっても、そこは心を鬼にして
「食べちゃダメ」
っていうのが、嫁さんとしての愛情なのか・・・旦那の血糖値が
高くなるのを分かっていてチョコを買ってくるのが愛情なのか・・・。
嫁さんの性格は、今が楽しかったらいいじゃんってタイプなので、
ものごとを深刻に考えないんですね。
ノ〜天気なんですよ。
だから・・・嫁さんは嬉しそうに
「はい、バレンタインチョコだよ」
そう言って僕に渡すんです。
チョコってめちゃ糖分高くないですか?
血糖値上がりすぎたら糖尿病になっちゃうだろ・・・。
でも嫁さんの愛情がこもったチョコだと思うと僕は喜んで受け取って
しまうんです。
結局、そんな優柔な僕が一番いけないんですよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます