mondo con amore
スズト
第1章
第1節
第1話 反逆の剣士
「……っ!やめて下…さい」
放課後、裏庭で1人の少女が3人の男から暴行を受けていた。
「さっきまであんな俺たちを叱っていたのに何も出来てねぇなぁ??」
「これ以上抵抗するなら容赦しないぞ?」
「もういいだろ??ボコボコにしようぜ!」
1人の男が殴りかかろうとした瞬間、振り上げた手を誰かに捕まれていた。
驚いた男達が後ろを向くと男女2人組が立っていた。
「お前ら…何者」
言い終わらないうちに女が男2人を殴り飛ばした。
「待てフィア、こいつからは聞きたい事がある」
そう言うと1人の胸ぐらを掴んだ。
「お…おい!いいのか!?俺を殴っていいのか!?俺のバックにはこの高校を牛耳る神技会がいるんだぞ!?」
男は舌打ちした後、掴んでいた男を殴り飛ばした。
「お前ら…ただじゃおかねぇからな…!そこの青髪の…フィアとかいう女と赤髪の剣を持った男…!!覚えていろよ!」
そして男3人は逃げていった。
「テオ…どう思う」
「入学した時に薄々感じていたが…腐ってるなこの学校は。特にあの神技会という組織…」
「あ…あの!」
座りこんでいた女が話しかけた。
「フィアさんとテオ…さん、助けてくれて…その…ありがとうございます。」
「あんた…大丈夫?」
「とりあえず教室で治療しようか」
ナトラと名乗る人物を治療した後に話をした。
「ていうか何で虐められていたのよ、何かした?」
机に座るフィアが椅子に座るナトラに聞いた。
「あの人たち…裏庭に生えている木を試し切り…とかで切り倒していたんです。それが許せなくて言ったら…」
言ったっきりナトラはうつむいてしまった。
「…というか今の回復魔法凄いな。もしかして親はどっちも女?」
立っていたテオが話題を切り替えて聞くとナトラは小さく頷いた。
「奇遇ね、私の親はどっちも男よ」
フィアが小さく笑みを浮かべながら言うとナトラが聞いた。
「あの…テオさんは…?」
少し考えた後にテオは
「確証…はないけど多分男と女…だと思う。俺もフィアも…捨てられた孤児だからな」
「……ナトラはどうしてこの学校に来たの?」
次はフィアが話題を切り替えて聞いた。
「その…私…自然が好きで…だって自然は魔法の源じゃないですか、それで…まだない木を創造する魔法とかを研究するために勉強したいな…って……あのフィアさんはなんでですか?」
「私?…私は…そうね、この学校で魔術とかをしっかり学びたいから…かな。」
フィアの言葉を聞いた後に同じ質問をテオにもした。
「俺は武術も魔術も学びたい…というのもある…そしてもう一つの目標はこの学校で1番になって…」
「俺の親を見つけること…かな」
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