第58話 悪性民主の罠

 海斗は壁にぶち当たっていた。

 事実は多数の浅はかな者によって歪められることがある。歪められた事実は、広めた者たちによって真実として拡散する。悪魔が善人の顔をし、人を騙す。事実の見極めは難しい。神が定めはなぜ、こんなに多くの争いごとを産むのか。神は何を求めているのか。海斗は、粛清に携わり疑問に感じることがある。しかし、目の前に差し向けられた課題を解決することでしか答えを導き出せないと強く心に刻み込んでいた。

 

 物が行き渡り、趣味・嗜好・娯楽も多様化した今、異性への好奇心から味わい尽くせない個人の趣向が勝り、少子化という国が栄え・維持するために託せる命に陰を落としていた。少子化は今に始まったことではない。問題を先送りした結果、国内の労働力は繫栄を維持するのに不足していた。足りなければ補えばいいという安易な発想で外国労働者を受け入れていた。まさに労働力の薄利多売が行われていた。安かろう悪かろう。政治と言うものが成立し、最低限の教育を受けられる国からではなく、その国で生きるのが難しい、主要国と呼ばれる国からではない労働者を安易に受け入れる状態が続いていた。

 彼らにとっては日本は過ごしやすい自由を謳歌できる国であり、自分たちに唾を吐く日本人もいなかった。彼らはモノ言わぬ日本人を軽視し、大切に守り続けた文化や秩序を躊躇うことなく撹乱し、崩壊させていた。彼らには罪はない。罪なのは物事が理解できる教育を施していなかった彼らの祖国にある。裏を返せば、教育が施されていない国の者を秩序のある国に招き入れれば不具合が生じるのは必然だった。反秩序者は集団となって暴言・暴動を引き起こし、慎ましく生き秩序を守る者を苦しめる理不尽が生じている。外国人を受け入れるにはそれなりの制度がある。島国の日本は陸繋ぎの他国とは違い移民を危険視する考えが貧弱だった。

 欧州を中心に移民を受け入れることが人権擁護と笊のように受け入れた結果、ホームレスの急増や文化の崩壊、治安の悪化が問題となり、成功事例など一切ない。言語が理解できなければ外国人を無闇に受け入れても働き口が極端に限られる。働けない、働かないから生活保護を与える。善人から毟り取る生産性のない税金投入だ。

 国会でも問題に上がるが海外からの目を気にしてか及び腰だ。地方はもっと酷い。労働不足=経済活動の低下を理由に安易に外国人労働者を受け入れ、地域の住民とトラブルを起こしている。地方の勝手を許さないため、外国人の犯罪率・発生率が一定の水準を超えれば、関連部署の責任者に大幅な降格を義務付けできるとか、日本検定に合格しなければ労働目的の外国労働者を受け入れないなど、島国の有利性と海外観光者が魅力を感じる日本を維持するための条件を満たすことを認可の項目に取り入れるなど大胆な法整備が必須だ。

 輪田昌宗議員が移民促進派としてSNSで炎上している。輪田議員は法務員として改正入管法に携わっている。彼は①難民申請が無制限だったものをツーアウトに。該当者は自ら帰国。スリーアウトで強制送還。彼はワンアウトを定義するが野党の猛反発にあい断念せざるを得なかった②審査機関を大幅短縮。難民申請をしても認められなければ最長一年しかいられなくした。現段階で三回以上難民申請して認められない者は強制送還。強制送還された者の再入国を認めないなど不法滞在者撲滅に動いている人物だ。だが、日本を弱体化し、他国の植民地・隷属国にしたい野党や毎朝新聞やメディアは外国人の権利を守れるのか、税滞納で外国人永住権取り消しなど言語道断だと騒ぐ。特に民間企業の報道関係に缶酷の反日思想が蔓延し、そこへ中酷資本が投じられている。日本を目の敵にする国のプロパガンダに押し切られているのが現状だ。悲劇なのは国民の徴収料で生き延びているNHKも例外ではない。役員に帰化や反日活動家を入り込ませている始末。外国人が駄目なのではなく反日思想が百害あって一利なしなのは言うまでもない。

 恐ろしいのは法曹界だ。司法試験に多くの外国人が合格している。平成21年に日本の国籍を有しない者が削除された。これにより在日朝鮮人が法曹界に入り込んでいる。更に彼らは合格前後に帰化し、いまや物言わぬ日本人をいいことに勢力を拡大し、韓国籍の弁護士が日弁連の副会長に就任している。民主党政権下で朝鮮人による浸食を拡大させている。法曹界とは国の秩序であり、国際化など必要ない。必要なのは国際感覚で外国人や都合のいい帰化した者ではない。国際弁護士に活躍の場がある以上、必要のない。

 ロッテや花玉のように缶酷の立場で日本を貶める日も近い。外国人による犯罪が報道では不起訴になるケースが多く、まるで外国人は犯罪を犯しても裁かれない印象をマスゴミは垂れ流している。日本人が見なくなったテレビや報道機関は外国人に悪意の外国人招聘に動いている。

 外国人犯罪容疑者不起訴。不起訴理由を明らかにせずが多発している。不起訴は罪に問われないかのように報道を過熱させている。

 不起訴とは無罪ではない。不起訴には三通りある。嫌疑なし、嫌疑不十分、起訴猶予だ。最近では不起訴率が七割を超えているのが現実だ。不起訴の理由を公表しないのは検察の方針が変わったことに原因がある。日本人の犯罪数は減り、外国人の犯罪率は高まっている。そこには闇がある。外国人を相手に金儲けする弁護士の存在だ。

 その弁護士がやっているのが、入管収容施設にいる難民申請中の人を仮釈放させるため、金を貰い弁護士が身元保証人になる仮釈放ビジネスだ。身元保証人とは名ばかりで責任は一切問われない。仮釈放された元収容者はその後、逃亡者になる。これは難民申請中は強制送還できない法の抜け穴を利用した弁護士による罪人の解放行為だ。また、逮捕された外国人は強制送還を認め不起訴になる。その間に弁護士に頼み、難民申請し、仮釈放を得る、そして逃亡。今回、監理人に逃亡・不老就労がある場合、報告義務が課せられた。怠れば十万円以下の罰則が科せられた。弁護士たちは報告義務があることで仮放免者との信頼関係が保てなくなると反対を申し立てている。要望とすれば、怠る者を何人出せば弁護士資格や名前の公表など付け加えなければ、学黒人支援団体から金を毟り取ればいいだけで、効力は低いと思われる。難民申請中でも強制送還が可能になったのは朗報だ。

 海斗は考えていた。愛読していたデスノートのように粛清していれば、民主党・強酸党界隈の議員、その有権者が対象となり、不可能な問題解決であることを実感していた。しかし、不可能だと放置すれば病巣は悪化の一途辿る。だとすれば、警告を込めて粛々と任務を遂行すべきなのかと、揺れ動く心を強い意志で揺るぎのないものに尽力するしかないと改めて決意を新たにしていた。

 






厄病神のフキ

貧乏神のビンドゥ

死神のメフィ

龍晟と龍櫂

田別細道と細野不四夫

 善田海斗

式神を使うには死者の精神が冥界(ドゥアト)へ入るための呪文「エロエムエッサイム」と執事の判断で式神を選び、動かすものだった。

「荒ぶる神」や「妖怪変化」類の荒御魂・ゲル

人の善悪を監視する和御魂・ギル


藤原文代の愛人、渥美猛

藤原文代の夫、安田忠雄その父・正雄

藤原文代の息子・圭祐・雄太

政治家・森原清二

坂東祐司警部補

週刊潮旬

霜本警視庁長官

山元与多郎

大池百合子

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る