なぜ俺は昼休みなのにぼっちなのか(後編)

わーい昼休み後編になったぞー

長いなー昼休み

誰か声掛けてきてくれないかなー

と思いつつ周りを見渡すが……

もちろん誰も近寄ってこない

ちなみに昼休み後編っていうのは

40分ある昼休みの後半20分のことだ

それをラノベっぽく後編と俺が命名した

たった今

よしみんなも明日から昼休みを前編後編わけしよう!


まあおふざけはこれぐらいにしておいて

最近起きたことを話そうか


(なんで1人なの?昼休みなのに)


とまた1人会話を始める


やめてよ……そういうこと言うの……いや俺が悪いんだけどね? うん


じゃあちょっと話しますか



俺は希望と期待をもってこのさざなみ高校に入学した

まぁ普通の学校 偏差値も普通 そんな学校だ

そして俺はこの学校で

友達と遊び 楽しみ 時には共に全力を尽くし

時には恋をし……というか自分の思い描くラブコメを完成させるために青春を謳歌しようとしていた。

一体それがどんなものなのか今はまだ検討もつかない。

しかし自分が体験すればそれがわかるのでは?

と思っていた。入学するまでは


新学期早々陰キャオタクには辛い

(多分)一大イベント

自己紹介が始まっていた

しかもこの自己紹介先生が親睦を深めるためにとかいう名目で1人につき1つ質問が行われる

だが出てくる質問なんてしょうもないもんで

「好きな食べ物は?」とか

「好きな色は?」とかだ

お前ら小学生かよ

一応今後関わる可能性を考えて真面目に聞いていた

そんでもって俺の番になった

名前だけ言ってさっさと質問に答えて終わらせようと思った

が想定外の質問が来た

「彼女いるんですか?」

おいさっきまでのアホみたいな質問はどうした

急にプライベートな話にすんな

と心の中でキレつつも

「いる」

そう答えた

もちろん2次元な

まあ俺がいるなんて答えたから

教室は大騒ぎ

「まじかよ」

「あんな陰キャにも彼女いんのかよ」

「彼女さん可哀想」

なんて声が聞こえてくる

おい最後のなんだよお前は俺の何を知ってるんだ

てか、こいつら俺がイライラするような発言しかしないな。

そこでまた質問が来た

さっきと質問してきたのと同じやつだ

「それって……現実ですか?」

おおっと勘のいいガキは嫌いだよ

が質問されたからには答えるしかない……よね?

「2次元」

とボソボソっと言う

あーもう終わったわ高校生活残り3年キモオタとして生きていくことをここに宣言します!

俺の発言にまた生徒たちは話し始める

「キモオタかよ」

「やっぱり陰キャは陰キャだな」

だがそこで聞き捨てならない言葉が聞こえた

「2次元のキャラ好きとかキツすぎだろ」

その言葉で俺が抑えていた怒りが一気に解放される

バンと俺は教壇を叩いた

ってか担任は何してんだよ……

「お前らなんもわかってねぇ……世の中2次元なんだよ!!」

俺がそう自信満々に言うとクラス全体が静まり返った

「よく考えてみろ!2次元じゃあ自分の妄想だってなんだってできる、それに2次元の子達は可愛いしかっこいいし現実とは大違いだ。お前らの中にその領域に達するやついるか?少なくとも俺が生きてきた中でそんな超絶美少女とか心優しいイケメンなんかに会ったことないぞ。だからこそ俺は現実で恋愛はしない!!分かったか!」

ああ言ってしまったもうこれ本当に終わりだよ

黒歴史確定だよ

さようなら俺の青春


「うわぁ思い出すだけで鳥肌立ってきたわ…」


「恥ずかしいことしたねぇ……」


「だよなぁ……」


まああの後から今日に至るまでいじめとかそういうのないからいいんですけど

あっヤバいやつすぎて誰も近寄れないのか!


ん……

てか今誰かに声かけられた気が……

そう言って声のした方に振り向くと

そこには黒髪ロングの花守はなもり絵澄えすみが立っていた

彼女とは小学校からの幼なじみだ


そして彼女は笑みを浮かべて


「恥ずかしいねぇ……紗枝くん」


「は…花守っ!?どうしてここに……」


花守は確か隣のクラスだったはず……


「紗枝くんのクラスに友達がいてねーそれでその子と話してたら何かブツブツ喋ってる人がいるなぁーって思って、気になったから」


なるほどなぁ

花守程の可愛さがあれば他クラスに友達がいてもおかしくないか

そしてお気づきであろう。

花守絵澄は可愛さゆえに陽の方のキャのお方である

ちなみに先程から使っている可愛いだが

周りに比べれば可愛いという意味で使っている

絶対に2次元の女の子と同等いやそれ以上ということは

オタクであるがゆえ頑固として認めたくない


そして俺はとある言葉を聴き逃していなかった


「ブツブツ喋ってた……?」


本当に喋っていた場合死活問題だ

これ以上俺の悪評が立っては困る

そして絵澄が口を開ことした時


昼休み終了のチャイムがなった


「それじゃ教室帰るね〜」


と言ってすたこら教室を出て行ってしまった


はぁ……放課後聞きに行こ……





〜後書き〜

どうも奏羽です

昼休みって何したらいいかあんまり分からないんですよね

基本的には昼飯食べたら半分終わるって感じでしょうか

それで後半は…何するんですかね?

まあ詳しくは何するか知りませんが

僕はラノベ読みますね

友達いないので……

さてさて雑談はこのぐらいにして

今回も妄想オタクは(3次元で)恋をするっ!

読んでくださりありがとうございました

ヒロイン初登場!

そして紗枝くんの独り言は周りに聞こえていたのかいなかったのか……?

また次回お会いしましょう!

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