第4話 新たな敵

ここから3号館に行くためには目の前にある渡り廊下を渡るだけ。それに3号館にはほかにももう一つの渡り廊下があったり逃げるのには最適。


ただもたもたしている時間はなさそうだ。どう考えてもさっきよりも物音が大きくなっていっている。あのお知らせによるとあれ以外にもなんかこの学校にはいるみたいだし。


「月城、急いだほうがいいぞ」

「わかってる。荷物もここに置いていくから最低限のものを持ったね?」


とはいっても正直何かを持っている人は少ない。今日は部活の道具ぐらいしかみんな持っていないのだ。


少ない荷物を持って7人は渡り廊下に向かう。もちろん駆け足で。あの音がどんどん近づいてくる。最初は駆け足程度だったみんなのスピードがどんどん速くなっていく。そしてついに全力になった時振り返るとそこには虫がいた。普通の虫ではない。とにかくでかい。そして動きが早すぎる。


「三谷早く3号館に飛び込め!」


最後尾にいた三谷が3号館に飛び込もうとしたとき3号館と渡り廊下をつないでいた扉が吹き飛ぶ。


周りが落ち着いてから三谷を見てみると扉がもともとあった場所よりも少し離れたところに転がっていた。・・・転がっていた。彼の体は下半身がなくなっていて上半身も傷だらけになっていた。


「三谷・・・三谷!」


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