強引g my way

saito sekai

これが私なのだ。


寒暖差が激しい、季節の変わり目。


「なんか最近ダルいなぁ…」自律神経の乱れの可能性ありだ。

そこで私はある東洋医学の本を手に取った。

ページをめくってみると、「うしろ向きに歩くポーズ」というのが目に止まる。

安全な場所で目を瞑って、10~20メートル歩くというものだ。


これ…本当かな…でもなんか良さそうじゃないか。やってみようかな…


目を瞑ってうしろ向きに歩いてみる。

不安でヨロヨロしてしまって上手くいかない。「もうやってられるか!」


そう叫んだ瞬間、首が180度回転し胴体と真逆になってしまったのだ…!


するとうしろ歩きが、なんとまぁ楽に出来る。


「これは良いぞ!」


私はその健康法をどしどしすることにした。私の体には合っているみたいで私は喜んだ。

「絶好調!」


ただ、友人を失ってしまったのだ。しかし私は思う。

最終的には、自分主体が人生だ。人は助けてくれないのだ。

天は自らを助ける者を、助けると言うではないか。


それを信条とした私は、今日もうしろ向きに歩く。        完

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

強引g my way saito sekai @saitosekai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ