事実
ある日、外国人がこの県を訪れた。県外と行き来はできないが、外国人は特別に出入りできる。その人は小説家だ。これは、会いに行くしかないと思った。
私はこう言った。
「初めまして、███と申します。」
「始めまして、私は███です。ここに会いに来てくれてありがとう。」
「いえいえ、貴方のお話が聞けて光栄です。」
「これから、事実を伝えさせてください。」
「はい?事実?」
「この国では、個別最適化をとるために、過剰な選別が行われています。あなたの、中学、高校時代の卒業できなかった同級生は、みんな殺されています。そもそも、県外に行けないのですよ、おかしいと思わないのですか?」
「あー、うるさいな、話が合わない人と話すのなんて、絶対にイヤ」
「そんな、これはおかしいことです。」
「あなたも、小説家なのに全然話が合いません。警察呼びました。」
「なぜですか?この事実を知って、貴方に小説を書いて伝えてほしい。それでこの国を変えるんです。」
「何言ってるんですか?あ、お巡りさん」
「こちら、███だ。外国人が統制内容を乱す発言をしている。こちら、処分する。」
6発分の弾丸が、彼の、体を貫通した。
「だから、本当にしわ、わ、せ、で、す、か、?」
外国人は死んだ。
その後も、話が会う人と生活し、私は長生きして死んだ。
【補遺】
この日記を遺物から回収、統制内容を乱す可能性があるため、全て処分する。
話が合うよね 砦二光 @revelator_Hirakun
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