2024年3月5日 08:41
第零話『君と確かな道を踏む』への応援コメント
言葉の選び方がとても好きだなと感じて、一話一話大事に読んでいました。読み終えて改めて、本当に出会えて良かった作品だなと思いました。異世界病をはじめとした心惹かれる言葉の数々や、独特な世界観、丁寧に書かれた登場人物さん達の心情など、読んでいる間に凄く夢中になりました。灰が広がる景色の中で、登場人物さん達の生きている姿は色鮮やかで、眩しくて、いつの間にか皆の事が大好きになってました。特に響ちゃんが大好きで、70話はずっと泣きながら読んでいました。辛いし苦しいし悲しいけど、本当に響ちゃんらしくて、やっぱり大好きだなあって思ったし、だからこそ、その後の白い羽が舞ってくる場面で、とても驚いたしすごく嬉しかったです…!最終話の、タイトルの通りに灰を踏んで歩いていく芥さんの想いや姿もとても優しくて好きです。最後から最初へ向けて辿っていくのが、今まで会った事をしっかりと受け止めてこれからに向かっていく感じがして、とても良いなと思いました。最後にあの日に戻って、再会した場面は嬉しくて堪らなくて、すごく心に残りました。最後のやり取りがあの世界でのやり取りを思い出しながら、また新しい形で進んでいくように感じられて素敵だなと思いました。本当に書いて下さってありがとうございます…!なろうの方で連載されている美術のお話も気になっているので、そちらもまた読みに伺いたいなって思っています。お礼を言いたくて書いているうちに、まとまりがなく、長々とした文章になってしまって申し訳ございません。本当に素敵なお話を書いて下さってありがとうございます!
作者からの返信
こんバサ、なんて気安い挨拶では表せない程、毎日のように読んでくださってありがとうございました。けものさんです。読んでいただいていた瞬間達は確かにあの子達が息をして、七狗様の優しい陽の目の下で生きていたのだと思っていました。殆ど人の目に映らなかったあの子とちゃんと向き合って、生かしてくれて、本当にありがとうございます。 言葉の数々、届いてくれて良かった。 色々な事、考えてくれて良かった。 それがまた、僕という作者が息をして、筆を動かす理由にもなります。 なろうでの美術のお話、『れがわら(勝手に略)』ちゃんですね。 この作品とはだいぶ色が違う挑戦作ですし、美術の知識0な所から書いているので中々難しいですし、絵を描かれている方だと粗もより多く見えるかもしれませんが、もし肌に合ったならば、お付き合いしてくだされば嬉しい限りです。 Twitterなどで感謝をしたいとも考えたのですが、自分のアカウントは時折自虐方面でかなりアクが強く、色々考えて小説界隈の方々ともほぼ離れていた為に、どうしようかと思っていたところでした。 なので、こういった機会が得られた事がとても、とても嬉しいです。 小説一話分の文章量に近づいておりますが、良ければお手漉きの時にでも、長いあとがきとしてお読みください。 せっかく此処まで読んでくださったので、残りは数少ない此処まで辿り着いてくれた方への、零れ話にお付き合いください。 作品報告に書くのも何だかなって思って胸中に秘めていたお話です。 響ちゃんと朝日ちゃん、その対比や待遇にやや悩みながら書いていて、正直な話最初の方はどっちがヒロインかを決めていないで書いていました。 白紙の上でキャラが動くタイプの書き手なので、芥くんにお任せしちゃったら寄り添う朝日ちゃんとくっついちゃって、描写が足りなかったなぁと反省しつつ、いつかもう少し加筆したいなぁなんて。 普通は最初に出てくる子がヒロインになるんですよね。きっと読んでくださった人は、大半が響ちゃんの方を好きになる気がするんです。 だけれど、芥君が『好きになった』のは朝日ちゃんでした。 ただ、芥君が『愛していた』のが響ちゃんだったんですよね。 そこもリアルな話で、響ちゃんが一章の終わりで芥くん達を裏切っちゃった時点で、響ちゃんの中では自分が所謂『ヒロインレース』に乗る事を放棄しちゃっているんですよね。 芥くんも、近くにずっといてくれて寄り添ってくれる人を好きになっちゃうっていう、ありがちな恋愛観ではあるんです。 ただ、忘れられない恋みたいな、愛みたいな良く分からない感情って、あるような気がするんですよね。 それが芥くんにとっての響ちゃんでした。朝日ちゃんの事は好きだけれど、それでも響ちゃんの事を一番に考えている。ある種、人間の業みたいなものですよね。きちんと恋をしながらも、それを越える感情を誰かに持つという事。でも、朝日ちゃんは納得してくれたみたいです。 ヒーローという言葉、ヒロインという言葉。物語では良く使われがちなこの二つの言葉の中で、二人はどちらも正しくヒロインだったのだと、途中からはそう思いながら書いていました。『恋愛対象』としてのヒロインは朝日ちゃん。『何より優先して救いたい』という意味でのヒロインは響ちゃん。 そうして最後の最後で『世界ではなく響ちゃんを救う』という所で、芥くんによる響ちゃんに対しての、ヒーローとしての役目はきっと終わったんです。 だからこそ『このお話で書かれている部分』のヒロインはやっぱり、響ちゃんだったんでしょうね。 その先の、恋愛対象としてのヒロイン、朝日ちゃんに対して芥くんがどんなヒーローになっていくのかは、きっとあの子達がこれから暮らす『現実でのお話』なんだと思います。 春ちゃんはきっと産まれた瞬間に記憶を思い出しますし、フィリとアルゴスももう会えないわけじゃあなくて、最後の最後に、それぞれ全員がちゃんと現実を生き終わった後に、もう半界とは呼ばれていないあの世界で「久しぶり」って言い合う所までが、このお話で書いてしまうには野暮な、本当のあの子達の最終話なんだと思います。 それまであの子達の現実で起きる、書ききれない程の、何万頁にもなりそうな事柄はもう僕の手から離れて、読者様達の想像の中で時々ペラリと一頁が生まれてくれたらいいなって思います。 時々記憶の端にこの子達が映ったら、思い描いてあげてください。 馬鹿げていて、結構大変で、それでも確かに存在する幸せな現実を! 長々々になりましたが、読んでくれてありがとう! けものさんでした!
第零話『君と確かな道を踏む』への応援コメント
言葉の選び方がとても好きだなと感じて、一話一話大事に読んでいました。
読み終えて改めて、本当に出会えて良かった作品だなと思いました。
異世界病をはじめとした心惹かれる言葉の数々や、独特な世界観、丁寧に書かれた登場人物さん達の心情など、読んでいる間に凄く夢中になりました。
灰が広がる景色の中で、登場人物さん達の生きている姿は色鮮やかで、眩しくて、いつの間にか皆の事が大好きになってました。
特に響ちゃんが大好きで、70話はずっと泣きながら読んでいました。
辛いし苦しいし悲しいけど、本当に響ちゃんらしくて、やっぱり大好きだなあって思ったし、だからこそ、その後の白い羽が舞ってくる場面で、とても驚いたしすごく嬉しかったです…!
最終話の、タイトルの通りに灰を踏んで歩いていく芥さんの想いや姿もとても優しくて好きです。
最後から最初へ向けて辿っていくのが、今まで会った事をしっかりと受け止めてこれからに向かっていく感じがして、とても良いなと思いました。
最後にあの日に戻って、再会した場面は嬉しくて堪らなくて、すごく心に残りました。
最後のやり取りがあの世界でのやり取りを思い出しながら、また新しい形で進んでいくように感じられて素敵だなと思いました。
本当に書いて下さってありがとうございます…!
なろうの方で連載されている美術のお話も気になっているので、そちらもまた読みに伺いたいなって思っています。
お礼を言いたくて書いているうちに、まとまりがなく、長々とした文章になってしまって申し訳ございません。
本当に素敵なお話を書いて下さってありがとうございます!
作者からの返信
こんバサ、なんて気安い挨拶では表せない程、毎日のように読んでくださってありがとうございました。けものさんです。
読んでいただいていた瞬間達は確かにあの子達が息をして、七狗様の優しい陽の目の下で生きていたのだと思っていました。殆ど人の目に映らなかったあの子とちゃんと向き合って、生かしてくれて、本当にありがとうございます。
言葉の数々、届いてくれて良かった。
色々な事、考えてくれて良かった。
それがまた、僕という作者が息をして、筆を動かす理由にもなります。
なろうでの美術のお話、『れがわら(勝手に略)』ちゃんですね。
この作品とはだいぶ色が違う挑戦作ですし、美術の知識0な所から書いているので中々難しいですし、絵を描かれている方だと粗もより多く見えるかもしれませんが、もし肌に合ったならば、お付き合いしてくだされば嬉しい限りです。
Twitterなどで感謝をしたいとも考えたのですが、自分のアカウントは時折自虐方面でかなりアクが強く、色々考えて小説界隈の方々ともほぼ離れていた為に、どうしようかと思っていたところでした。
なので、こういった機会が得られた事がとても、とても嬉しいです。
小説一話分の文章量に近づいておりますが、良ければお手漉きの時にでも、長いあとがきとしてお読みください。
せっかく此処まで読んでくださったので、残りは数少ない此処まで辿り着いてくれた方への、零れ話にお付き合いください。
作品報告に書くのも何だかなって思って胸中に秘めていたお話です。
響ちゃんと朝日ちゃん、その対比や待遇にやや悩みながら書いていて、正直な話最初の方はどっちがヒロインかを決めていないで書いていました。
白紙の上でキャラが動くタイプの書き手なので、芥くんにお任せしちゃったら寄り添う朝日ちゃんとくっついちゃって、描写が足りなかったなぁと反省しつつ、いつかもう少し加筆したいなぁなんて。
普通は最初に出てくる子がヒロインになるんですよね。きっと読んでくださった人は、大半が響ちゃんの方を好きになる気がするんです。
だけれど、芥君が『好きになった』のは朝日ちゃんでした。
ただ、芥君が『愛していた』のが響ちゃんだったんですよね。
そこもリアルな話で、響ちゃんが一章の終わりで芥くん達を裏切っちゃった時点で、響ちゃんの中では自分が所謂『ヒロインレース』に乗る事を放棄しちゃっているんですよね。
芥くんも、近くにずっといてくれて寄り添ってくれる人を好きになっちゃうっていう、ありがちな恋愛観ではあるんです。
ただ、忘れられない恋みたいな、愛みたいな良く分からない感情って、あるような気がするんですよね。
それが芥くんにとっての響ちゃんでした。朝日ちゃんの事は好きだけれど、それでも響ちゃんの事を一番に考えている。ある種、人間の業みたいなものですよね。きちんと恋をしながらも、それを越える感情を誰かに持つという事。でも、朝日ちゃんは納得してくれたみたいです。
ヒーローという言葉、ヒロインという言葉。
物語では良く使われがちなこの二つの言葉の中で、二人はどちらも正しくヒロインだったのだと、途中からはそう思いながら書いていました。
『恋愛対象』としてのヒロインは朝日ちゃん。
『何より優先して救いたい』という意味でのヒロインは響ちゃん。
そうして最後の最後で『世界ではなく響ちゃんを救う』という所で、芥くんによる響ちゃんに対しての、ヒーローとしての役目はきっと終わったんです。
だからこそ『このお話で書かれている部分』のヒロインはやっぱり、響ちゃんだったんでしょうね。
その先の、恋愛対象としてのヒロイン、朝日ちゃんに対して芥くんがどんなヒーローになっていくのかは、きっとあの子達がこれから暮らす『現実でのお話』なんだと思います。
春ちゃんはきっと産まれた瞬間に記憶を思い出しますし、フィリとアルゴスももう会えないわけじゃあなくて、最後の最後に、それぞれ全員がちゃんと現実を生き終わった後に、もう半界とは呼ばれていないあの世界で「久しぶり」って言い合う所までが、このお話で書いてしまうには野暮な、本当のあの子達の最終話なんだと思います。
それまであの子達の現実で起きる、書ききれない程の、何万頁にもなりそうな事柄はもう僕の手から離れて、読者様達の想像の中で時々ペラリと一頁が生まれてくれたらいいなって思います。
時々記憶の端にこの子達が映ったら、思い描いてあげてください。
馬鹿げていて、結構大変で、それでも確かに存在する幸せな現実を!
長々々になりましたが、読んでくれてありがとう!
けものさんでした!