第2話 出会い

4月。

私は高校生になりました。

桜が咲く季節。

新しい出会いに胸をワクワクしていた。

風がビューっと吹いて、思わず目をつぶった。

私の肩に誰かがぶつかってよろけ、倒れそうになるのを支えてくれた。


目を開けた瞬間、顔が近くてびっくりした。

とてもきれいな顔をした、ブルーの瞳に目が奪われた。


「ごめん。大丈夫?」

と、彼は言った。


私は固まって答えられなかった。


もう一度彼が


「びっくりさせちゃったよね。」


と、言った。


私ははっとして、

あわあわして

「ごめんなさい。こちらこそ立ち止まってたから。」

と、言うと


「いえいえ。怪我しなくてよかった。」

と、言って彼は立ち去りました。


彼が去ったあと、彼の瞳に目を奪われた私はただ立ち尽くしていた。


なんだろう。

胸の中に残る変な感覚。


私はこれが恋の始まりなんて分からなかった。


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