マジ?すら出ない程の……。
「さてと……」
とりあえずログアウトして検索してみたけど、割と今回のクエストを受けてる奴が多い。と言うか、とりあえずで受ける奴が多い。なぜなら期限が無いからだ。
「しかし多い……。無駄な情報もあるけど」
明らかに俺だって騙されないぞ?ってレベルの低次元サイトがいっぱいあるわ。何が『役に立ちましたか?』だ。検索しないでも『高難易度クエスト』だって事くらい理解できるわ。
「はぁ~……」
ダメだダメだ!ネット何の役にも立たん!こんなことをするくらいなら……。寝る!
おはよ~。
「そう言えば『
「ん、あぁそうだったね……」
「ゲームも良いけど勉強もしなさいよ?」
「分かってるよ母さん。んじゃ行ってくる!」
学校へ来てみれば、やはり話題はブレマジの事ばかり。まぁ俺もその一人。しかし何というか、やはりメインクエストの事は全然話にならない。
「仕方ないと言えば仕方ないだろうが……。ねぇ?」
「黒っ!来週から夏休みね!」
「お、『
「何そのレインやってる?みたいな感じは……。まぁやってるわよ?」
へー。こいつもやるんだぁ。やっぱりゲームは凄いなぁ……。そうだ、クエストに関して聞いてみるか。
「なぁ春梅」
「何?」
「メインクエストに関して何か知ってるか?」
「知らないわよ、そんなの。名前からしてどっかのNPCが関わってるって感じだけど、全然反応しないし……」
やっぱり、これはクエストの難易度、と言うよりも発見が困難って感じのクエストだわな。じゃ無きゃ発生してから半年も何の動きもないなんてありえないし。
「ってか、あんたも探してんの?」
「え?まぁそうだけど……なんか問題?」
「……いや、別に!」
なんだろう。なにか隠してるな?んまぁ詮索はしないけど……。俺も知られたくない過去くらいあるしな。クソガキの頃にハゲ頭の校長の頭に、油性ペンでハゲって書いたこととか。
「あっそうだ、ブレマジやってるなら一緒にやらない?」
「あー……あ、そのー……。今かなり面倒なエリアにいるから無理!ごめん!」
「そう……。じゃあクリアしたらやろう!」
「そ、そうね!そうしましょ!」
と言う訳でその日は何事もなく学校生活を満喫し、帰ってきて宿題を一通り終わらせる。満遍なくやって早速……ログイン!
「さてと……まずは聞き込みに行くかぁ!」
クエストに対し疑問点が多すぎる。と言う訳で知っていそうな奴を探す!……とは言ったが、ぶっちゃけどこに行くかは決めてない。この周りでも散策してみるかな。
「おっなんか家があるぞ?」
こんなところに家あったっけ?まぁいいや入ってみよう!あっ、握ったドアノブがぶっ壊れた。どんだけ経年劣化してんだ?鉄がモロッて砕けるとか……。
「ん?客か?」
「あぁ!……で、あんたは?」
「私は『タクト』だ。しかしなぜ人が……。まぁ良い、入っていいぞ」
なんか変な奴がいるなぁ……。見たことのないNPCだな。タクトか。上がっていいって言われたし、早速入るとしますかね。中に何があるかわかんないけど。
「じゃぁお邪魔……。って図書館かな?」
「あぁ、これは少しあってな……。別にいらない本ばかりだから、勝手に持って行っていいぞ?」
「じゃあ少し貰うね」
あ、タクトってNPC聞いたことあるわ。確かここの図書館の主って感じのキャラクターだったっけ。メチャクチャ戦うと強いとかなんとか……。NPCキル好きの奴が倒そうとして、結局断念したって強さらしい。
「へー……。歴史書に魔導書に……。小説?まぁページがところどころ抜けてて分からないけど……」
「魔導書などをお探しで?」
「まぁね。やっぱ知ってる感じ?」
「えぇ。案内します?」
「マジで?!」
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