これマジマジック?
それにしても、和服だったな。和服格好いいよなぁ……。でも俺は洋服、それもザ・魔法使いって感じの服が着たいぜ!何せ魔法使いなんだからなぁ!
「さてと……。『
ソコノ森にやってきました!まずは適当にいた雑魚……。ゴブリンか?まぁどうでもいいか。そいつをぶちのめし、どの程度の強さか把握!
「魔法二回で倒せると……。引き撃ちが重要じゃな!」
攻撃を受け接近してきたところに、クールタイムが終わった炎魔法をもう一度放って撃破!一体で二発ってのはどうかと思うが、まぁ倒せるならいいか?囲まれたらヤバそうだが……。
「ま、大丈夫だろ!」
素材は倒したら勝手に回収する奴と、自分で取らなきゃいけないのがあるんだと。さっきのゴブリンの場合、奴の素材(肉とか皮)は手に入るが、あいつが持ってた武器は剥ぎ取らなきゃ手に入んなかったな。
「中々凝ってるなぁ……。よっと!これで五体目!」
しかし結構襲ってくるなぁ。まぁレベルが上がると魔力も増えるし、素材を売って金に換えられるしいいことづくめなんだけどな!それより問題なのは、今どこ?って事だな。
「うーん……。街はどこに行けばいいんだっけ?」
ヤバいな、迷子だこりゃ。と?なんかあっちに光があるじゃん!行ってみましょ!
「救世主様ですか!?」
「うわぁなんだぁ?!」
「お、お助けください!我々はもう……。もう!」
「お、落ち着いて!何があったか分からないんだけど!?」
爺さんが襲い掛かってくるから敵かと思ったが……。敵じゃないらしい。殴りたくなったけど。さて、この爺さんが言うには、この街で一番すごい魔法使いが連れ去られて、クッソヤバいらしい。
「仕方ないなぁ……。俺が連れて帰ってきましょう!で、どこに連れていかれたんだよ?」
「そ、それが……分からないのです」
「……」
まぁいいや。適当に探せば出てくるだろそのうち!とかその時の俺は思ってました……。今ね、また迷子!クソッなんでこんなに迷うんだこの森!?
「目印が無いからすぐ迷うんだが」
と言うかこの樹動いてない?……。燃やすか。それっ炎魔法!
「アツゥイ!」
「あっなんか出てきた!?」
なんか出た!と言うかなんか出てきた!?これ何?洞窟!?どっからどう考えてもこの中じゃん!よし行くぞ!
「でも中に誰もいませんよ……」
「おいクソガキ」
「どわぁっなんだぁ!?」
な、なんか四肢の無い奴がいる……。あっ魔導書持ってる。魔法使いだな?と言う事はこいつがあの爺さんが言ってた……。奴?
「クソッ、最後に出会うのがこのクソガキかよ……。魔法も全然覚えてねぇガキが」
「おぉ!?何がクソガキだこの野郎!お前なんか……あー……。偉そう!」
「悪口じゃねぇよそれは」
悪かったな!悪口のボキャブラリー無いんだよ俺は!と言うか四肢無くしたのつい最近?血、止まってないんだけど……。いやグロくはないけど、ちょっと嫌かな……。
「まぁ良い。俺の今持ってる魔導書を持ってけ。……んでそれを世界中に広めろ」
「名前は?」
「……俺好みの狂人だァ……。名は『マジマジック』!!……。使い方は多分お前なら分かるはずだぜ?」
なんだこいつ?あっ消えた……。コレマジマジックって言うのか、変な名前!……しかし、どう使うんだ?ペラ読みしたけど白紙なんですけど……。ねぇ?
「おいお前!何をしている!」
「げっ見つかったぁ!」
よ、よくわからんが逃げろ!出口は……。あそこだけかぁ!ぐぬぬ……。どうするかなぁこれから!この本になにか書かれて……。いや、書いて無いなら書けばいい!
「魔法の基本を思い出せ?『魔導書に書くことで魔法となる』……!」
「死ね!『
コレがマジマジックなんだな!?くれてやるよこの魔法!出なかったらブチ切れるからなぁ!?
「
うおでっか!しかもあいつの魔法をかき消して吹っ飛んで行ったぜ!?こりゃやべぇや!
「す、すげぇ……。よしもっと面白い魔法を作るか!」
このマジマジック、極めれば極める程面白くなるポテンシャルがあるぜ!早速帰って……研究だ!その前に格好いい服欲しいけどな!
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