~マジカ!?マジック!!~VRMMOで魔法を極める!!これマジック!?それマジ!!~

常闇の霊夜

このゲーム、マジ?


「ようやく届いたぞ……。この『ブレイド・マジック・ワールド』が!」


 二か月前にようやく購入権を抽選でゲットして!んでもって母さんと父さんに金を前借してやっと買ったこの……この!神ゲー!巷じゃブレマジって名前で呼ばれてんだって!


「毎月五百人だけが買えるこのゲーム……。それが俺の手に!」


 さぁログインだ!この為にゲーム機の本体買ったからなぁ……。あっ十万しましたこれ。俺の先月のバイト代が!


「さぁまずログインからだな!」


 ヘッドギアタイプなのでベッドに寝ながらログイン出来る!まぁお高いベッドタイプは寝たままどころか、寝ながらゲームが出来るらしいんだが……。おっ、早速始まったらしいな!


『かつてのこの世界には、魔法と剣だけが存在していた。故にこの世界を始める者には、魔法か剣が与えられる』


「おぉ……。オープニング凝ってんなぁ」


『選べ』


 ……。あっもう始まってんだこれ!あーどうするかなぁ?魔法か剣か……。魔法だな!多分!


「じゃ魔法で!」


『心得た。次に種族を選べ』


「種族って……。あぁ色々いるのね」


 獣人族やエルフ……。龍人までいるのか!へー、凄いなぁ……。まぁ俺は人間だから?人間のままで行くぜ!


「人間でよろしくぅ!」


『そうか。では貴様の名前を記せ。この世界は体力と魔力、そして魔力と攻撃力で出来ている。肉体の強さは個体差こそあれ、鍛えればどこまでも高みへ向かえる。……。せいぜい励むがいい。人間』


 なんか難しいこと言ってるけど、要するにステータスが少ないって事だろ?その辺は流石に知ってるんだよなぁ!ムフフ。先に調べてたのよ。しかしこのルールだと、運動音痴とかどうするんだろうな?頑張るとか?


「あぁ!」


『では行くがいい『クロナキ』!その名をどう刻むかは貴様次第だ!』


 さぁ……行くぜ!っと、どうやらたどり着いたみたいだな。教会の中かな?


「始めまして。私は『ルゥレン』。この教会のシスターを務めております」


「へー……。マジでほぼ人間じゃん」


「あまり触らないでください。……こちらを」


 あ、なんか手渡してきた。……本?魔導書って奴?分厚いなぁ……。手帳サイズくらいでいいんだけど。まぁ仕方ないよね。魔法の事詳しくないけど、多分分厚くなっちゃったんだろうね。


「では」


 さてまずは……。魔法の基礎を学びに行きますかね!魔法を教えてくれる所は真っすぐ行けば五分で着く!と言う訳で……。パルクールじゃい!


「おぉむしろリアルより動く!」


 多分これ補正あるな?流石に運動音痴さんにも優しいのね。っと、もう着いた!早いもんだぁ……。さぁ魔法を学びましょうね!


 ~十分後~


「疲れた!」


 いや難しすぎない!?魔法……。とりあえず初期魔法は全部覚えたけど、それ以降の魔法難しすぎ!なんだよ風(ウィンド)の強化版魔法が強風(ブレアー)って!関係性なさすぎんだろ!


「ぐぬぬ……。まぁいいや。とりあえず初期魔法さえ使えれば大体何とかなるらしいしな!」


「そこの人」


「ん?」


「魔法を学び、どこへ行く?」


「な、なんか独特の喋り方だな……」


「我の特徴、要は趣味だぞ」


 なんか……なんか凄い強そうな奴がいる!手に付けるタイプの剣を付けてる!俺より先輩じゃん!それよりその喋り方is何?


「我の名は、『ナナナナ』と言う。よろしくな」


「あ、あぁよろしく……。俺はクロナキ、で。その喋り方は?」


「師匠の教え、クセと同じく」


 要するに五七五七七で喋る奴って訳か……。面白っ!フレンドになっておきましょう!えーっと、ナナナナ……。あっ七七ナナナナって事ね。


「初心者に、お勧め狩場、『ソコノ森』」


「へー」


「行くのであれば、毒は注意だ」


「アドバイスありがとな!よーし行ってくるぜ!」

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