第7話
朝食を終えて、身支度を済ますと、コウガたちは、バージルモールに到着した。
リュウジンバーガーの開店時間だ。
早速、客が次々と、やってきた。店は、ざわざわとして、にぎわっていた。
そこに、客で、80歳ぐらいのおばあちゃんの注文の順番がきた。しかし、まごまごとして、注文ができない状態だった。フローラが応対していたが、らちが明かなかった。横にいたエレノアが交代して、カウンターから出て、おばあちゃんに近づき、優しく声がけした。
エレノアは微笑み「いらっしゃいませ!どうされましたか?」
おばあちゃんは「今、有名なここのハンバーガーを買いたいんだけど、買い方がわからないんだよ。」
エレノアは、優しく「ありがとうございます!それでしたら、私が説明しますね!」
おばあちゃんは「来たかいがあったよ。長生きはするもんだよ。」
エレノアは、消化のいいサラダ鶏バーガーを勧めた。
サラダ鶏バーガーは、鶏肉を中まで火が通るように、焼いて、バンズを半分に切り、焼いた鶏肉に、甘辛ソースをかけて、下のバンズに焼いた鶏肉を乗せて、レタス、スライスオニオン、サラダドレッシングをかけて、上のバンズを乗せて、完成だ!
おばあちゃんは、そのハンバーガーを3個買って、丁寧にエレノアにお礼を言って、帰って行った。
厨房で、調理をしながら、コウガとクマタンが、その様子を見ていた。
クマタンが小声でコウガに「さすが、エレノアだなあ!フローラとはえらい違い!」
コウガは「嫁さんにするなら、エレノアかなあ?あっ!もちろん、僕は、クマタンだな!」
クマタンは「そんなぁ~!」と言いながら、まんざらではなかった。
その後、客は、ひっきりなしに、続いていた。
やっと客足が途絶えた。
コウガは「今日は、忙しくので、クルトさんのドーナツ屋で注文しよう!」
ドーナツ屋のクルトはドーナツだけでなく、うどんやそばも提供していた。いなり寿司やばら寿司もあった。
これらの料理は、クマタン監修のものだ。
クマタンはじめ3人は「賛成!!!」
コウガは「もしもし、クルトさん?きつねうどん、ばら寿司、それぞれ4人前お願いします!」
コウガは黒電話で通話した。
しばらくして、クルトがデリバリーしてきた。
クルトは「毎度ありがとうございます!注文の品物をお届けに来ました!それと、悪いんですが、消費期限間近のドーナツをサービスします!どうぞ、お召し上がりください!」
コウガは「ありがとうございます!うれしいです!」
注文の品物とドーナツを置くと、クルトは店に戻って行った。
早速、みんなで、食べることにした。
クマタンは「このうどん、うまいね!油揚げ、甘く煮込んであるね!出汁も美味い!ばら寿司も、酢飯の味加減、決まっているなあ!なかなか、教え甲斐があるな!」
クマタンは満足そうだった。
コウガは「そうだ!うちの店も新メニューを追加しないといけないな!」
エレノアは「いつか、討論会をしましょうよ!」
クマタンは「売り上げを増やさないとね~!」
フローラは「クマタン、あんた、たまには、まともなこと言えるんだね!」
クマタンは「ワタシは、いつでも真面目です!」
フローラは「怪しいもんだね!」
フローラは、いつか仕返しをしようと目論んでいた。
もらったドーナツの箱を開けてみた。ドーナツは5個入っていた。
4人は、ドーナツを食べた。
中は、バニラビーンズカスタードのドーナツだった。1個だけ残った。
フローラは、クマタンに「ああ!!!窓の外に何か飛んでる!!!」
クマタンは、窓を覗いた。
その間にフローラは残りのドーナツ1個を持って逃げた!
クマタンとフローラの追いかけ合いが始まった。
コウガとエレノアは、呆れるだけだった。
フローラが逃げ回る間に、ドーナツを完食した。
クマタンは「クソ!次やったら、逃がさないからな!」
もう次の注意勧告をしていた。
コウガは「さあ、仕事再開だ!みんな、頑張ろうぜ!」
クマタンたちは「エイエイオー!!!」と威勢良かった。
仕事を再開した。
その時、不穏なオーラが漂った・・・。
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