走れ!ミステリー研究会

羽弦トリス

第1話ミステリー研究会の全貌

ここは、愛知県立山本山高校ミステリー研究会の部室。

て、言うか地理に使う地図などが置いてある、社会科準備室。

教壇に腰掛け、ミステリー小説を読んでいるどちらかと言えば、三枚目の桜山武司、研究会の会長だ。

結成2年経っても、事件は発生していない。

そして、その教壇の前の机で月間ムーを読んでいるのは副会長の小田香。

ブスでは無いが、女の子っぽい所をたまに見せる、だけどムーの愛読者だからさぁ。


「お~い、徳重~」

「何だよ、黒川!」

「た~まきん」

「ウワァーオ」

こんな、小学生レベルの言葉を発しているのは、自分が一番のクレバーな人間だと思い込んでいる黒川啓太である。

そして、その相方、徳重誠である。

その一団から距離を起き、エロ同人誌を熱心に読んでいるのは、この会きってのエロ男子、本町五郎。


そして、この部室から外を眺めながら、女子テニス部に手を振っているのは、イケメンの弓削夏樹だ。弓削は、活動しなくてもよいミステリー研究会に所属し、ファッション雑誌ばかり読んでいる。ウワサでは5股掛けているらしい。これは、黒川談であり信憑性が高い。

最後に、このミステリー研究会唯一の1年女子、吹上ひとみが部室の掃除をしていた。

彼女は、徳重が迷い猫を捕獲した功績を英雄の如く感じて、密かに徳重を慕っていた。

黒川のせいで、徳重が馬鹿になりつつあるのを懸念していた。


さぁ~、みんな!楽しい物語の始まり始まり~。

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