年末年始 *カクテル1
12月に入ってお店は混んできた。
— 結構忙しそうだから年末は少し遠慮しよう。
— パソコン持ち帰らせてもらって、ホームページをお家で完成させよう。
— もう10種類くらいカクテルの資料は溜まってるから、あとはカクテルの物語 ショートストーリーを見直して・・・
— ページ構成しっかりして・・・
— プロバイダーの契約もそろそろだし・・・。
真奈美は両親を小さい時に事故で亡くしているから、年末実家に帰ることもない。
育ててくれた母のお姉さんである叔母さんも昨年亡くなった。一人っ子だし、他に誰も親戚はいない。
— 時間はいっぱいある・・・
年末お店は30日まで、年始は5日から。
真奈美の勤めている会社の仕事納めは29日だった。
その日、お店に寄ってマスターに年末のご挨拶をして、パソコンを持ち帰った。
🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸
〖カクテル1〗
OL風の女性は、少し硬い表情でお店に入ってきた。
女性は1人だと告げ、バーテンダーはカウンター席を勧めた。
オーダーは、“何か飲みやすいカクテル”だった。
バーテンダーはあまり場慣れしていない様子と、清楚で優しい雰囲気、そして着ているセーターの色から『チャーリー・チャップリン』をその女性に作った。
『チャーリー・チャップリン』
喜劇王の名を持つこのカクテルの名前の由来は不明。
アプリコットブランデーとレモンジュースが微妙に混ざり合い、甘すぎず酸味が聞いたさっぱりとした口当たりで、女性に人気。
カクテルといってもロックグラスを使用。
アプリコットカラーだけどちょっと大人の雰囲気のカクテル。
カクテル言葉は “信じる恋” 。
恋の始まりにいかがでしょうか。
スロージン
アプリコットブランデー
レモンジュース
※アルコール度数 弱
🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸🍸
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます