愚弄された男
saito sekai
犯人はカラスなんだろうか…
ある晴れた午後だった。外から聞こえる男女の声が。
「まいこー」「イエェスゥ」「まいこー」「イエェスゥ~」
あまりにも何度も連呼しているので、思わず外に出てみた。すると、道にはカラス二羽しかいなくて、俺の姿にビックリしてように、飛び立った。
俺は呟く。(外人…?マイケル?舞子?…どっちなんだよ…)
次の日の午後、また声が聞こえる。
「垂れてるゥ~」「垂れてるよぉ~」
あまりにも何度も連呼しているので、俺は誰だと思い、外に出てみる。
するともう、その二人組は遠くに歩いて行ってしまっているのだ。
俺は呟く。
「何が垂れているって?…乳か?それとも…」
青空を、カラス二羽が鳴きながら飛んでいった、午後の話だった。
愚弄された男 saito sekai @saitosekai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます