甘栗ののねの読書感想文

甘栗ののね

科学がつきとめた「運のいい人」 著 中野信子

 運を良くしたいなら運がいい人のマネをしたらいいんじゃないの? という感じの本です。


 運のいい人を科学的に研究し、運のいい人にはどんな考え方や行動の共通点があるのかがまとめられ、内容も簡単で文章も読みやすく、章も細かく分けられており隙間時間に読むには最適です。


 特に私が気に入っているのは、運をよくするために何をすればいいのかが具体的に書かれていることと、やり方が簡単で手軽に実践できるところです。


 その中でも特に好きなのが本書の第2章『運がいい人は「自分は運がいい」と決め込む』です。


 自分は運がいいと決め込む。根拠なんていらない。自分は運がいいと声に出したり、紙に書いたりして、自分は運がいいのだと思い込む。


 本当に簡単です。ただ『自分は運がいいんだ』と決めてしまえばいいだけ。そう思い込むことで脳の活動が変化し、物事に対する捉え方や見え方が変化していきます。


 つまり『運がいい人が見ている世界』が見えてくるわけです。


 ほかにも興味深い実験や運を良くするための手軽な方法がたくさん書かれています。


 ただし、これを実践したからと言ってすぐに宝くじが当たったり、大金持ちになれるわけではありません。


 この本の著者は有名な脳科学の先生で、本の内容も脳科学の視点から『運のいい人』とはどんな人なのかを説明するものとなっています。


 おそらくこの本を読んでも運気は上がらないでしょう。


 しかし本の内容を実践していけば自分の脳みそを『運のいい脳』に作り変えることはできます。


 というよりそちらがメインです。脳の構造を変化させるための方法ですね。改造と言ってもいいかもしれません。


 ぜひこの本を読んでいただき実践し、自分を運のいい人に改造していきましょう!


 おすすめです。

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