第214話 創作論ぽい、ですが

 人名にはルールがあり、時代とともに変遷します。

 私の子どもの頃の同級生の女子の名前は、ほとんど「子」がつきました。昭和40年代から50年代です。子が付かない名前の女の子は1割はいなかったと思います。

 私の名前も、当時は流行だったようで、かなりキラキラしてたみたいです。

 祖父は大正生まれで、身長も当時としては高身長なダンディな紳士でした。名前は現在も使われるモダンな名前です。

 亀吉とか留次郎のような名前が普通の時代で、相当なキラキラだっでしょう。モテモテで有名だったみたいです。


 なので、時代ごとに、当時風の名前を主人公に付けています。


 苗字ですが、地域性がかなりあります。関東や東京、甲信越は鎌倉幕府設立からの影響で、武士のルールに基づいたものになるケースが多いです。

 私の祖先は、坂東平氏で「本姓」は「平(たいら)」のような記録ですが戸籍制度に本姓を記入する規則はないので、子供に口頭で伝えるしかありません。

 さらに、歌舞伎役者のように、代々襲名する名前があります。「ナンとか左右衛門」という名前になります。

 戸籍の苗字は、相模国の荘園領主だった名残りで、その土地が苗字になっていて、その地名は現存します。


 武士は荘園の名前、出身地を苗字にするルールがありますので、また漢字表記を変えたりしますので、関東地区は地名由来の苗字が多いように思います。

 「藤」がつく苗字は藤原氏という話もありますが、本姓が藤原でも地名を苗字にした人もいるようです。


 そのため、苗字の出現率は地域に固まります。有名なのは「反町」でほとんどが新潟県長岡市になります。


 私の小説に採用している「星」は新潟県魚沼と福島県がほとんどのようです。

「橘」は、新潟県か兵庫県のどちらかとなるようです。 

 「北」「燕」というような苗字は新潟県の他にはほぼ無いようです。

 鬼滅に「我妻」という姓が出ますが、ほぼ山形県だと思います。

 このように、舞台をどこに設定するかで、登場人物の姓(苗字)は変わって行きます。

 東京で姓を聞くと、「ルーツは茨城県ですね」などとわかるのです。

 

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