第145話 チャイナリスクその2

 アステラス製薬の社員が拘束されたというニュースがありましたが、経済ニュースでわが新潟県に関係するニュースが数日前ありました。

 昨年2月にインテル社がイスラエルのタワーセミコンダクタを買収する発表があり、この3月末で終える予定でしたが、どうも中国当局での手続きが止まっていて、2023年第二四半期まで伸びる可能性があるそうです。

 タワーセミコンダクタは新潟県妙高市と富山県魚津市、砺波市に生産拠点があり、インテル社のファンダリの構築が遅れそうなのです。


 小千谷市に昨年、日本資本のJSファンダリがアメリカのオンセミコンダクタを買収しましたが、オンセミコンダクタへのパワー半導体供給の契約が成立して新しいラインも稼働しているようです。

 オンセミコンダクタは、アメリカのモトローラの子会社となる半導体メーカーです。つまり小千谷の工場は引き続きモトローラ系に供給しており、ファンダリを分離した経営合理化のようでした。


 かつてのライバルだったインテルとモトローラの半導体工場が、まさか新潟県にあるなんて子供の頃は夢にも思ってませんでした。

 モトローラの68000はアップル・マッキントッシュに搭載されてたCPUで、インテル派かモトローラ派かでまあケンカでしたので。

 インテルの買収に関する中国当局の対応をみても、中国というのはリスクでしかないと認識した次第です。


このような地方でアメリカの経済ニュースを見なければならないとは時代も変わったものです。

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