第81話 なぜ稲作地帯がシリコンバレーなの?
中学か高校の時、元素記号を覚えるのに、
「水兵リーベ僕の船、七曲シップス、クラークか」
なんてのを覚えましたね。習ってない?
いやはやw
それで「死刑!」とのを習った記憶はあるでしょうか?
Siがケイ素だから、Siケイです。
Siは英語でシリコンです。ケイ素はシリコンですよね。
ケイ素の用途はいろいろありますが、こんな知識は稲作農家しか必要ないのでほとんどの人は知らないと思いますが、ケイ酸カリウムは稲作に使われる肥料です。
他の農産物にはあまり使われません。
半導体シリコンはもともと稲作肥料を作る会社がシリコンの生産ノウハウを持っていたからに他なりません。
アメリカのシリコンバレーと言われるカリフォルニア州は、水稲栽培がもともと盛んな土地です。日系人が稲を育てていたんですね。肥料工場もあったようです。
日本には新潟県上越市直江津に肥料工場があり、現在は半導体シリコンで世界有数規模の会社です。
この会社、もとは熊本県のチッソの、カルシウムカーバイトや窒素固定法の技術を導入して始まった会社で、長野県の豊富な水力発電と糸魚川で産出される石灰石で肥料を作っていました。
期せずして、シリコンバレーになったのは稲作農業のおかげなのです。
世界の大国を見ても、基本的には農業も主幹産業となっているのです。
アメリカ、ロシア、中国、ドイツ、フランス。高い技術力を持つ国がなぜ技術大国になっているのか。
様々な理由はあるらしいですが、農業は国民の栄養供給を安定させるだけではありません。
一説によると、労働生産性がもっとも高い産業は農業だと言われています。
そのほか、技術革新への適用が早いこと。
今、Iotにもっとも適して、AIなどの導入への親和性が高い産業だとも言われます。
イチゴや様々な野菜を人工知能で熟しているか判別してロボットで摘み取ったり、不良品を判別したり、自動運転の刈り取り機械、播種機械を開発したりしています。
そのようなIot技術の会派が一番盛んに行われているのが、わが国では農業県だということです。
農業を軽んじる国は栄えない、これはかつて農民が陸軍兵士、漁師が海軍水兵になってた時代に言われていたらしいです。
今は、科学技術においても農業が一番の先端を走っていて、労働生産性の高い産業であること、それをフィードバックすることが出来る環境がある国が栄えると感じます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます