第51話 暴力団排除は国際公約だったんでは?

 昔、暴力団新法といわれ、現在は暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)は平成3年に制定されたので、バブルの時代だったので、その時の経緯はその当時に生きていないと覚えていないかもです。

 若い人はしりません。


 いわゆる当時の違法薬物、みかじめ料、風俗などの上には暴力団の存在があり、それが現在のオレオレ詐欺やら連続強盗につながっているわけで、

 最近は、役所と契約する場合は「反社勢力とは関係がありません」という誓約書を出さなければなりません。


 コッチの新潟に越してきておおっぴらに行動していないようです。

 たまに事件があって検挙されるが新聞に出るくらいかな、でしょうか。


 なぜ、こういう法律を作ったのか。


 バブルの頃に、外国人投資家が日本で投資したかったんです。日本企業と付き合いたいし、日本製の商品も欲しい。日本で活動するために、暴力団が邪魔だったからです。


 最近もっと圧力をかけてきて、「反社会的勢力」もその中に入れて、前述の誓約書みたいに強化されたわけです。


 こっちの方は、ある程度「おとなしく」なりました。


 結果としてどうなったか。


 外国投資家が来てくれて、外国の仕事がどんどん増えていますよ、新潟県は。

 おつきあいのある国も多彩です。ヨーロッパも各国も工場を造っていて、企業を買収したりしています。


 暴力団排除は、反グレも暴力団と同類で、排除すればそういう効果があったんです。



 先日、北九州市で市長選挙がありました。

 市民の意識調査で、北九州市で何をイメージするかで、第3位に「暴力団の町」という市民の回答でした。それじゃ、外国企業は来ませんから。


 暴力団排除は日本の国際公約です。


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