第38話 真夜中のコーヒータイム・・・その18

今でも覚えている。


あの場所、あの時間、あの風景が今でも鮮明に覚えているの。


隠し通してきた自分の心を言い当てられた動揺。


遠い日に枯れていたと思っていた涙が流れていく隙間から見える歪んだ景色。


言葉を聞く数秒前が、まるで前世の記憶のように


遠くに感じられていく一人だけの空間。


数秒前の人生が思い出という記憶になる日が来るなんて思いもしなかったけど


良くも悪くも、それもあたしの人生。


そして、あたしの生きてきた証であり姿なのだと


最近はそんな事を思い出しながら日々を過ごすようになりました。

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