第94話 NEW GAME
俺は地面に膝をついて、呆然と七里がいた場所を見つめた。
今はもうそこはただの空間で、温度も、匂いも、声もない。
本当に七里はもういないのだ。
「アイカさん。いくつか伺いたいことがあります」
礫ちゃんが切り出す。
「N―30210も消えてしまったことですし、私も残り少ない時間を活かして、N―30210の代理として、できる限りの情報をお伝えすることにやぶさかではありませんわ。ですが、それでも私が質問に答える相手は、『英雄』の方に限らせてもらってますの。それがセデルの御意志ですから。私は、N―30210のようなバグユニットとは違いますの」
アイカはツンと鼻をそらした。
「そうですか……鶴岡さん。気落ちされている所申し訳ありませんが、今は七里さんを助け出すためにも、少しでも情報を集めておくべきです。私が、鶴岡さんの代わりに、アイカさんに質問させて頂いても構いませんか?」
「ああ。いいよ」
俺は頷いた。
礫ちゃんの行動が正しいことは分かる。
本来なら、俺が自分で質問すべきなんだろうけど、今は頭がまともに回転する気がしない。
「だ、そうです。これならば、私が質問しても良いでしょうか?」
「……まあ、そういうことなら構いませんわ。質問をどうぞ」
「ありがとうございます。では、まず、先ほどから、おっしゃっている、セデルとプレネスとはどんな存在なのか教えでください。話を伺った限りでは、双方とも今回の騒動を起こした原因である一種の神的な超越存在のようです。そして、セデルがいわゆる穏健派、プレネスが過激派、双方は人類に対するコンタクトの方針で対立しているようですが」
礫ちゃんが淡々と問う。
「おおむね、その解釈で間違ってはないと思いますわ。本当に、セデルとプレネスが何を考えているのかは、私たちの思考能力では到達できませんが、あくまで三次元的な認識で良いならば、知的生命体に積極的な庇護を与え、長期的なスパンでその進化を観察しようというのがセデル。対するプレネスは敢えてとある生物種を極限状態に置くことで、短期的な覚醒を促し、その種の劇的な進化を期待している一派、といった所ですわね。一つの成功例のためには、万や億の失敗例が出ても構わないと考えている、狂信的な連中ですわ」
アイカが不愉快そうに吐き捨てる。
「そんなに難しい話じゃねえだろ。ハムスターとモルモットを一つの檻の中で鉢合わせさせてそのきょどった反応を観察してる根暗がセデル。その檻の中にアナコンダを放り込んで、ハムスターとモルモットがいきなり100倍くらいでかくなってアナコンダをぶっ殺す奇跡を期待して、ダメならそいつらが食われる様子を楽しもうっていう狂った変態がプレネスだろ」
ダイゴがからかうように言った。
「プレネスはともかく、セデルはそんな悪意に満ちた存在ではございません。むしろ、この星の知的生命体の平和的で持続的な発展を願っている、人類にとっては有益な存在です」
アイカが反論する。
「だから、その感覚がずれてるって言ってるんだ」
「そんなことはありませんわ。だって、実際、あなた方人類の文明は、停滞していたでしょう。IT技術は頭打ち。文化的成熟は見られず、いつまでも前時代的な民族意識に拘泥し、有限のリソースを同じ生物種同士の抗争に浪費し合ってたではございませんですこと? だから、セデルが二つの文明を接触させ、平和的な刺激を与えようとしてくださったのです」
「きれいごとを言うな。要は、檻の中のモルモットに動きがなくてつまんねえから、ちょっと電気ショックでも与えてやるかってことだろうか」
ダイゴが皮肉っぽく吐き捨てる。
「そんな乱暴なやり方はしてないでしょう。事前に三年もの間、双方の文明が相手を受け入れやすいように仮想システムで慣らしの期間を置きましたし、二つの世界を合せるにあたっても、その接触には段階を踏みましたわ。事実、モンスターやダンジョンの出現は今年の春ですけれど、異世界人同士の接触はつい一週間前ぎりぎりまで引き伸ばされてましたもの。プレネスの干渉さえなければ、セデルはもっと慎重に時間をかけて、異文明同士の接触の下地造りをするおつもりだったに違いありません」
「わかった。わかった。全くうっせえな。俺としてもセデルとやらが世界をこんなにおもしろくしてくれたことには感謝してるさ。そんな必死になるなよ」
言い募るアイカに、ダイゴが鬱陶しそうに肩をすくめる。
「まさか、『カロン・ファンタジア』は、異世界の文明との接触の際の摩擦を減少させるための緩衝的なシステムだったと、いうことですか。他を圧倒するクオリティを有するVRMMOという遊戯を『餌』に、人類の興味を引き、私たちを教化していた訳ですね」
礫ちゃんが愕然と呟く。
「わふうー。それで納得がいきましたー。『精霊幻燈』もー。私たちにー、人間さんたちの文明のー、予習をさせるための仕組みだったんですねー」
カニスが苦々しげに頷いた。
「ご名答ですけれど、それだけではありませんわよ。二つの文明を接触させると申しましても、そう都合よく、全く同レベルの文明は発展しませんもの。今回の場合、何の準備もなしに接触させれば、数と軍事的な文明で勝る人類が、一方的に非人類側を駆逐する展開になりかねませんでしたわ」
「……なるほど。それでバランスを取ったという訳ですか。地球側は、カロン・ファンタジアの冒険者としては、異世界人たちをはるかにしのぐ戦力を持ちます。ですが、人類がその歴史とともに積み上げてきた、通常の軍事兵器では、カニスさんたちの超文明に歯が立ちません」
礫ちゃんがアイカの言わんとすることを察したように言葉を引き受ける。
「一方のカニスたちの世界は、やろうと思えば、小集団でも人間さんたちのインフラ設備を根こそぎ破壊できますけどー。でも、人間さんたち本体には『現代兵器補正』でしたっけ? があるから手を出せないという訳ですねー。お互い、抑止力になっているような形ですかー」
カニスが納得したように頷いた。
「まあ、そういうことになりますわね。でも、そんな悲観的にならなくてもよろしくてよ。今回のあなたたちが力を合せてプドロティスを倒して見せたように、二つの文明が手を取り合えば、今まででは不可能なことも成し遂げられるようになりましたわ。それこそが、セデスの望み。二つの文明が手を携え平和的に発展していく、理想的な未来の在り方です」
アイカが夢見る乙女のように瞳を輝かせる。
「なるほど……。ですが、セデルがそれほどに思慮深く、人類のことを慮ることのできる存在ならば、納得のできないことがいくつかあります。例えば、秩父のダンジョンでは、エルドラドゴーレム奇襲で、私たちは全滅しかけました。あのダンジョンが、セデルが人類のために用意したダンジョンだと言うなら、その程度の死者数は、セデル側も必要な犠牲だと考えているということですか?」
礫ちゃんが舌鋒鋭く切り込んだ。
「確かにあの秩父のダンジョンを作ったのは、文明に有益な資源を提供してやろうというセデルの思し召しですわ。死者に関しても、全く許容していないということはないでしょう。もし、ノーリスクで資源を手に入れられるならば、欲深い人類はきっと瞬く間に資源を喰らい尽くしてしまいますもの。ですけど、あのエルドラドゴーレムの出現に関しては、プレネスの干渉だと思いますわ。あまりにも唐突すぎましたもの。もし、あれがセデルの造り給うたものなら、もう少し『カロン・ファンタジア』と同じような分かりやすい警告をしたはずですもの」
アイカが言い訳じみた返答をする。
「おいおい。随分都合のいい解釈だな。悪いことは何でもプレネスのせいってか」
ダイゴはそう言って、地面に唾を吐き捨てた。
「……もちろん、私はセデル側のユニットですもの。主観が混じっていることは否定しませんわ。ですが、あれがもし、セデルの御意志だったと言うなら、それは予想外の行動を取ったダイゴが悪いんですのよ。本来なら危機的な状況に陥った冒険者たちを助けるのは、英雄としての勇名を馳せたあなたの役目だったはずですわ。セデルはあなたに英雄的な活躍を積み重ねさせることで、他の人類の信望を集めさせ、将来的に移動要塞の攻略をしやすい状況を作り出そうとなさったのだと思います。ですのに、ダイゴはあんな安っぽい悪役みたいに振る舞って。セデルの御意志に従いなさい」
俺は少しは落ち着いてきた頭で考える。
どうやら、アイカはセデルにとって都合のいい情報しか提示してこないらしい。いや、それともできないのか。
少なくとも俺は、この件に関しては、ダイゴと同じような不信感を抱いてしまう。
「はっ、お前は所詮下っ端だろうが。そのお前に、その神だか、GMだか、五次元存在だかよくわかんねえセデルとやらの意向が分かるっていうのかよ」
「……確かに私は、対人間用に造られたユニットですから、所詮三次元的思考しかできませんし、セデルの御意志が全てわかる訳ではありませんけど」
アイカがばつが悪そうに呟く。
「だったら自身満々に言うんじゃねえ。そもそも、俺はそんな正義感ぶったキャラじゃねえし、お前らに都合のいい英雄なんかにされてたまるか――、そう思って静観してたんだが、セデルの方が一枚上手だったようだ。いざという時のために、お前みたいなネタを仕込んでるんだから」
ダイゴがそう言って、俺に視線をなげかけてくる。
俺は何も答える気になれず、視線を逸らす。
代わりに俺はアイカに向き直った。いつまでも、礫ちゃんに質問を任せてはいられない。
「……では、『邪宗門の蜂起』はどうなんですか? あれもセデルが仕組んだことなんですか?」
もしかしたら、小田原さんまでNPCだったりするのだろうか。ありえなくはないが、可能性としては低いと思う。だって、小田原さんはむしろ、俺たちが急に活躍しすぎることを諌める立場だったから。
「『邪宗門の蜂起』の時にお前が何をやったかはどうでもいいが、突発的なイベントを起こせば、警察とか自衛隊とか、日常の治安機構が乱れて、突発的で偶発的な戦闘が発生し、『英雄』が生まれる確率が高まるだろ。効率良く、自発的にモンスター討伐に出向く人間を選別できる」
ダイゴの返答は俺が推測していた内容と全く同じだった。
小田原さんをわざわざNPCにしなくても、警察とか自衛隊の手に余るようなイベントを起こせば、自然とその対処は冒険者に回ってくるのだから。
「ダイゴ、それはうがった見方ですわ。ひょっとしたら、イベント自体は元から『カロン・ファンタジア』にあったものですし、セデルのご意思かもしれません。ですが、『悲壮なる生贄』の方は違います。あの時期には、もう、セデルが『可能性の束』の管理権限を失いつつあったのです。ですから、セデルはプレネスの悪意に抵抗できなくなっていたのです。『カロン・ファンタジア』と人間世界の融合が、人類にとっては不意打ち的に発生したのと同じですの。そもそも、基本的に今回の二つの異世界を重ねあわせる計画は、セデルが発案し、土台を作ったものなので、プレネスとてそれを強引に無視することはできないのです。ですから、プレネスはセデルが作った土台を悪用し、できる限り人類を追い込もうとしてる。それが全部に共通するパターンなのですわ」
つまり、プレネス側は、あくまで『カロン・ファンタジア』というフォーマットにのっとってしか、人類を攻撃できないということか。
とにかく、アイカとしては、人類にとって突発的な災厄は全部、プレネスが原因ということにしたいらしい。それが全くの嘘とは思わないが、やみくもに信じるのはやめておいた方がいいだろう。
「では、今回のプドロティスの件もプレネスのせいだとおっしゃるんですか? もし、そうだとすると、俺が英雄になったのは偶然ということになりますけど」
礫ちゃんがNPCでない以上、俺に依頼が回ってきたのは、必然ではない。
それとも、俺が礫ちゃんの依頼を引き受けなければ、自衛隊の人の中から別の誰かが英雄になっていたのだろうか。
「ええ。そうですわね。そればっかりは偶然の産物ですわ。そもそも、全ての流れをコントロールできるなら、私たちのようなユニットが必要になる訳はありませんもの。英雄は、偶然と決断が重なる奇跡によって生まれるもの。ですが、私たちはその奇跡が起こる可能性が少しでも上がるように働きかける。それだけですわ。まあ、今回はダイゴがそう仕向けたという面もありますから一概には言えませんけど」
アイカはそうしれっと言ってのける。
「感謝しろよ。裁縫士。本来なら、この俺様が他のプレイヤーに獲物を譲ってやるなんてありえないんだからな」
ダイゴはそう言って、気取った仕草で俺を指差してくる。
「感謝の押しつけはやめなさいな。あなたが彼を英雄にしたがっていたのは、あなたがボスモンスターを狩り過ぎたせいでしょう。本来、日本に誕生すべき潜在的な英雄が狩るはずだった敵を全部あなたが倒してしまって、後からそのまずさに気付いて、慌てて数合わせをしようとしたのですわ」
「知るか。俺は『カロン・ファンタジア』のルールから逸脱するようなプレイは一つもしてない。文句言われる筋合いはないね。むしろ、ぼやぼやと俺に全部奪われる雑魚冒険者どもが悪いんだ。日本人プレイヤーは保守的な奴が多過ぎる」
「これですもの。ま、セオリーなど気にせず、ゲームの攻略に集中するからこそ、あなたはセデルの試算でも最も英雄係数の高い特別な個体に選ばれたのでしょうけど」
アイカが呆れたように肩をすくめる。
「次の質問、よろしいでしょうか。どうしても聞いておきたいことが一つありまして」
礫ちゃんが手を挙げる。
「……もちろん、ですが、いくらもう時間がありませんわ。後質問は一つ、二つしかできませんわよ。私は、もちろん、N―30210よりは『可能性の束』を割り振られている優れたユニットですけれど、さすがにもうそろそろ限界ですし」
アイカの身体は、今や上半身の一部しか見えなくなっている。
「なぜ、あなた方ユニットはどうしてこれまで存在を秘匿できていたのですか? 英雄に情報を開示していたなら、とっくに話題になっているはずです。それとも、また記憶操作をしたのですか? もしくくは各国上層部に何らかの形で圧力でもかけていたのですか?」
確かに、その礫ちゃんの疑問はもっともだ。
世界には俺たち以外にもたくさんの英雄が誕生しているはずなのに、情報が漏れないのがおかしい。
「ああ。それですの。答えは単純です。確かに英雄には真実を公表する決まりですが、その条件は、他の英雄の方々もあなた方も同じ――つまり、今の今まで真実を知らされてなかったかたのですわ。当然でしょう。だって、私たちユニットの存在が公になれば、英雄になる可能性のある個体の意思決定に影響してしまうでしょう? だから、セデルは、『可能性の束』の管理権限が維持できるぎりぎりまで、情報は隠しておいたのです。他の方は、普通にシステムメッセージと共にスキルだけを受け取って、知らず知らずの内に今まで情報のお預けをくらっていた形ですわね。あなた方は運が良かったですわね。リミットまでに誕生した最後の英雄になれたのですから」
それはそうか。
もし、もっと早くに七里や鴨居さんの正体を知っていたなら――、おそらく、俺は確実にこの場にはいないだろう。
だが、待てよ?
「え……でも、ちょっと待ってください。ダイゴさんは事前に知ってたんですよね。さっき、そう言ったような主旨の発言をしてませんでした?」
「ええ。だから、ダイゴは特別ですの。ボスモンスターを大量に狩って、
アイカはどこか誇らしげに、そう説明を口にする。
「ヒントを与えるってことは、答えに辿り着いてくれってことだろうが。セデルって奴もそう望んでたから、余計な神の声を寄越しやがるんだろ」
ダイゴは不敵に笑う。
「ダイゴさん! あなたは知っていたならなぜ、この事実をもっと早く公表しなかったんですか。英雄のあなたが本気で声明を出せばきっと、みんな耳を傾けたはずなのに!」
俺は乱暴な口調で問う。
俺がもっと早くにこの事実を知っていたとしても、七里の消滅は避けられなかったかもしれない。だけど、もし知っていたなら。俺は七里にもっと色々してやれた。真実を知った上で家族としての時間を持つことができたはずなのに。
きっと、俺だけじゃない。今回のことで、悲しい思いをしている人はいっぱいいる。
「は? お前は何馬鹿なことを言ってるんだ。そんなことをしたら興醒めだろうが。ゲームは自分でクリアしてストーリーを追うから楽しいんだよ。ネタバレ厨は死ね」
ダイゴは眉を潜め、首を傾げる。
「……」
俺たちは絶句する。
本当に、骨の髄までゲーマーなのだ。この男は。
「これですもの。セデルがダイゴだけに情報を早めに提示する許可を与えた訳がこれでお分かりになったでしょう?」
「なんだ。俺なんかおかしなことを言ったか? 大体、裁縫士。お前には特別に教えてやっただろ? あの秩父のダンジョンで。異世界人のことも、英雄のことも、たくさんヒントをくれてやったじゃないか。お前がロールプレイに付き合ってくれたお礼にサービスしてやったのによ。その言い草はねえだろ」
ダイゴが少し拗ねたように言った。
そういえば、秩父のダンジョンで、ダイゴは俺に思わせぶりなセリフを残して言った。確かに今言われてみれば、あの言葉は英雄として選ばれるということを指していたんだな、とか、ああ、あれは異世界と俺たちが混じり合うっていう意味だったんだなあ、とか思い当たらなくもないけれど……。
あんなんで分かる訳ないだろ!
「ふふふ、やっぱり私が導いたダイゴこそ、最高の英雄ですわ」
「はっ。ほざいてねえでさっさと逝けよ。俺は、そこの裁縫士みたいに甘っちょろい言葉を吐いて、お前を復活させてやるつもりなんかねえからな。手に入れた『可能性の束』は全部次のゲームクリアのために使う」
「それで結構ですわ。後は任せましたわよ。私の『
アイカはそう言って、七里とはまた種類の違う、満足げな笑みと共にその姿を世界から消滅させる。
余韻もなく、空は明け白んでいく。
静寂が、世界を満たした。
「さあ、長々としたチュートリアルもこれで終わりだ。始まるぞ。裁縫士。これからが本当の『カロン・ファンタジア』だ!」
ダイゴが興奮を抑えきれないように叫んで、山のてっぺんを指差した。
顔を覗かせる暁の太陽。
そして、その真横に浮ぶのは、天空の城。
人類を睥睨するように現れたそれが。
恵みの曙光を遮るかのように。
不吉な緑光を放つ。
『quest view
七つの国が亡びた黎明に
一人の英雄が生まれた
かくて歯車は揃い
運命は回り出す 』
Quest completed
討伐モンスター:邪竜プドロティス
戦利品:邪竜の鱗(100)
邪竜の血(100)
邪竜の爪(20)
邪竜の瞳(2)
邪竜骨(1)
第Ⅰ部完
Continue?
Yes or No
===============あとがき=================
いつも拙作をお読みくださり、まことにありがとうございます。
これにて、第Ⅰ部は終わりです。
もし、「第Ⅱ部も読みたい」、「頑張れお兄ちゃん」などと思って頂ける方がいらっしゃりましたら、★やお気に入り登録などをして頂けると大変ありがたいです。
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