「ラーメン」「ビビディバビディブー」「ペットボトル」
「まさか近所のラーメン屋の上にこんな場所があるなんてな」
俺は昨日郵便受けに入ってたチラシに書いてあったビビディバビディブー体験教室に来ていた。
「魔法でも教えてくれんのか?」
よくわからないままにいかにも怪しい場所にあるそのドアをノックして入ってみた。
「いらっしゃい!」
一階のいかついラーメン屋の店主が出てきた。
「あの……一階の仕事はいいんですか?」
「一階の仕事?あーあいつは双子の弟だ。」
双子だったのかよと驚きつつ少人数と部屋に水の入ったペットボトルしかない殺風景な部屋を見廻す。
「チラシを見て来たんですけど……」
「おっ新入りか!ここはチラシの通りビビディバビディブー体験教室だ!」
「そのビビディバビディブーってなんなんですか?魔法?」
「俺が考えたスポーツだ!」
なんつー紛らわしいスポーツ作ってくれてるんだ。
「水の入ったペットボトルで叩きあうんだ!」
思ったよりショボかった。
「やっている間「ビビディ!ビビディ!」と叫び続けなきゃいけないぞ!」
そして元あるスポーツをパクっている。
「やっぱもう帰っていいですか?」
「今なら初回特典で食事を奢るぞ!あっちのうどん屋で!」
「ラーメンじゃないんかいっ!」
ついにツッコミが声に出てしまった俺はそのまま帰宅した。
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