「桜」「水色」「交通規制」

桜で有名なスポットを目指して俺は車を走らせていた。

運良くスポット近くまで信号に引っかからずに行けたが、近くに来たら信号に引っかかってしまった。

「少し暇なので辺りを見てみるか」窓の外に目を向けてみた。

スポットになんか行かなくても、ここはもう綺麗な桜じゃないか。

桜に見蕩れている間に信号が水色になった。

車を走らせはじめた時、突風が吹き桜吹雪が舞った。

「なんて美しいんだ」

前の窓に広がる桜吹雪、窓を覆い尽くすくらいの桜吹雪。

素晴らしく綺麗だ。



二日後、そこから先の記憶がないが俺は病院にいた。

交通規制はまだ終わらない。

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