閑話、葛藤と後悔
ユキが集落を飛び出した直後、集落の入口で
「ねえ、本当に良かったの?ユキ、クロノ君を一人で
「なんて馬鹿な
そんなヤスミチの言葉に、エリカが何を当たり前の事をと溜息を
「そんなの、
「それ、は…………」
「ヤスミチさんだって、
それはヤスミチとて理解している。クロノはこの短い
だが、それでも。ヤスミチには仲間の犠牲を許容出来ない。もし、クロノを助けに行って仲間に甚大な
「……分かっているよ、そんな事は。けど、俺は」
「分かってるよ、ヤスミチさんの
「…………どういう事だ?」
ヤスミチの問いに、エリカは優しく
「誰よりも仲間を守る
「……………………」
ヤスミチの異能。
そうだ、ヤスミチが誰よりも仲間を守る盾になる事を
その程度の防御性能しか持たないと、
ヤスミチの異能で防げる
本来、
故に、準王級以上の攻撃には
だが、それでも……ヤスミチは。
「姉さん、
「待ってたよ、行こう!」
其処に現れたアキトは、万全の装備を整え戦闘準備は万全という風だった。その姿にヤスミチはかなり驚く。
思わず、声を
「お、おいっ!お前達まで何を‼」
「
「そんな
許可出来ない、と言おうとしたヤスミチをエリカとアキトは苦笑気味に言う。
「分かってるさ、これは俺達の
「私達にとって、ユキもクロノ君も。皆大事な
「それ、は……」
「じゃあ、行くか姉さん!」
「うん、行こう!」
そう言って、その場から駆け出そうとするエリカとアキトを
自覚して止めたのではない。
しかし、もう理解している。ヤスミチ自身の
「……………………あー、くそっ!
「……分かってる、じゃあ行こう‼」
「……ありがとう、じゃあ行きましょう‼」
そう言って、三人揃ってユキとクロノを助けに
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