第6話 ウェキ村の災難(3)

*

これは俺の初体験だ。

——少女と同じベッドで寝る…

月の光が窓を通して顔を照らし、同時に室内に少しの寒さを加えた。

体はワダラニよりずっと大きいので、布団の大部分を占めていた。

冷たい風が吹いて、俺さえ寒気がした。

この世界の昼と夜の温度差は大きいようだ。


ワダラニが後ろで震えているのを感じたようだ。急いで振り向いて彼女に向かった。

彼女は縮こまっていて、薄い布団は明らかに寒さを防ぐことができない。

顔色は月明かりの下で極めて青白く見える。

「寒いですか」

彼女が俺のせいで凍えているのを見て、心の中で同情して、優しい口調で彼女に言った。

「気にしないなら、俺…俺の…懐に寝てください」

この言葉は口から出たものだ。

——えっ?!

自身も不思議に思っていた…

反応しないうちに、ワダラニは開いた両腕に潜り込んでいた。


俺たち二人はこんなに近くにいて、彼女の呼吸と体温さえはっきりと感じることができた…

思わず彼女を両手で抱きしめた。

手と彼女の体は薄い服を隔てているだけだろう…

心は狂っている。

「心に雑念がなく、心に雑念が…」

自分を落ち着かせるように努力する。

「…ただ寝るだけ…」

24時間前までは地面に横たわって黒衣の人に苦しめられていたが、今では女の子としっかりと寄り添うことができるようになった。これはなんと大きなギャップだろう。

心の中で思わず感慨した。

老班長は俺の状況を見て何と言うだろうか。

目を閉じて、だんだん夢の中に入ってきた。


「ドウウウウウウ——」

耳障りなホイッスルの音が俺の夢を破壊し、ウェキ村の上の静かな空を破った。

ゆっくりと座った。窓の外はまだ真っ暗だ。

突然、いくつかの小屋の後ろからぼんやりと火の光が伝わってきた。

「どうしたの」

小さな声で聞いて、とても緊張していた。

「シーッ」

ワダラニは警戒しているように見え、窓の外の物音に耳を傾けていた。

——火の中からパチパチという音が聞こえてきたようだ。

突然大きな音がして、炎がその茅屋全体を燃やした。

火は急速に広がり、火の舌は燃えている場所を思い切り舐めていた。

「爆破法陣だ!」

彼女は突然叫んで、急いでベッドから飛び降りた。


「Array appears!(法陣が現れる!)」

杖を手に取り、大声で叫んだ。

地面には突然大きな魔法陣が現れ、かすかに赤く光っていた。

「いや——!!!」

頭の中にはまた昨夜の画面が浮かんで、心の中の温かみはすぐに消えてしまった。

——危険が近づいているのを感じた!

「これはリアティ族が仕掛けた魔法陣だ」

彼女は俺を引きずり降ろしながら、素早く言った。

「この法陣のトリガー条件は炎だ。きっと彼らは私たちが寝ている間に配置されているに違いない」

ワダラニの顔で初めて真実の恐怖を見た。


なぜリアティ人はウェキ村を襲ったのか?彼らは何者だ?魔族の一本なのか、それとも…?

あれこれ考える暇もなく、ワダラニとすぐにドアの外を脱出した。

——目の前の光景は俺を永遠に忘れられない。

どこもかしこも燃え盛る炎で、その中には、叫び声と赤ちゃんの泣き声が混じって…

——村全体が火の海になった。


「行け!」

ワダラニはその場にいた俺を催促した。

反応して、急いでついてきた。

早足で走った道端では時々家が倒壊し、何歩か走るたびに誰かが倒れ、何人かの子供がそのそばに座って大声で泣いているのが見えた。

またたく間に、振り返ってみると、あの人たちはとっくに火に埋もれていた。

「あれは魔火だ!」

ワダラニは絶えず侵食してきた炎を眺めていた。

「魔族からしか解放されず、標的の炎を自発的に飲み込むことができる…」

この時、彼女の言うことを聞かず、その場に呆然として、目は俺たちの足元に巨大な赤い魔法陣をにらんでいた。

その瞬間、ワダラニの目に絶望と恐怖が充満しているのを見たような気がした。

——魔法陣が炸裂した。

世界中には灼熱しか残っていない…

熱波に押し出されて、頭が梁にぶつかって意識を失った。


*

目を覚ました時、空はもう真っ青だった。

すぐに立ち上がろうとしたが、すぐに太ももからドリルの痛みが聞こえてきて、声を出さざるを得なかった。

「ワダラニ!」

ひざまずいて周りを見回した。

もとは祥和の村はこの時ただ一面の廃墟を残して、荒れ果てて、破れて、誰も管理していない。

何軒かの家の残骸からまだ黒い煙が上がっている。遠くには、残された壁の下で、何人かの生存者がうずくまっていて、顔色が暗く、無言だった。

「ワダラニ…どこにいるの?」

足の痛みをものともせず、歯を食いしばって立ち上がった。

灰になった木の山の下で、震えながら欠損した白い布を拾った。

なんて馴染み深い、ピュアで暇のない色なんだろう…


「ワダラニ、ワダラニ…ワダラニ!」

心の奥底では、何かが落ちているようで、落ちていく…

——永遠に消えてしまいそうだ。

涙は声もなく頬をかき、黒こげた土地に落ちた。

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