成り上がり📘カキヨム無双~読者の力が俺の力になる。誰かPVを恵んで下さい。でないと何も買えません~
喰寝丸太
第1話 スキル授かる
「では、バード前に進みなさい」
「はい」
神父様に言われて俺は進み出た。
今日はスキルを授かる俺の成人の日。
15歳になった人は誰でもスキルを授かれる。
ここは教会だが、15歳になって祈りさえすれば、どこでもスキルは授かれる。
教会で祈るのが、この村に住む住人の通過儀礼となっていた。
小さな祭壇の前で手を組んで、スキルを下さいと祈る。
『スキル・カキヨムを獲得しました』
はへっ、カキヨムって何?
「おめでとう、バード」
母さんが祝福してくれる。
「バード、成人おめでとう」
兄さんも祝福してくれた。
「おめでとう、立派だったぞ。ところでどんなスキルを授かったんだ? 戦闘系か? 生産系か?」
父さんが俺のスキルを知りたがっている。
「それが分からないんだ」
「じゃあ外で発動してみろ」
「うん、やってみるよ」
外に出て構える。
そして。
「【カキヨム】」
『ユーザー登録完了。新しい小説を作成』
少し透けている板が表示されて、小説のタイトルを入力と、種類ジャンルと、オプションがある。
父さんにこの板は見えてないみたいだ。
ええと物語を書けと言うんだな。
でも書いた事がないから自信がないや。
日々起こる事なら書けるかも。
タイトル、『バードの人生』。
そう思ったらタイトルの所に文字が入った。
思うだけで良いみたいだ。
ジャンルは勝手に異世界ファンタジーに決まった。
オプション項目がずらりと並ぶ。
キャッチコピー、紹介文、セルフレイティング、タグ、イメージカラーとある。
ええと、キャッチコピーの説明は、『読者の関心を惹くフレーズを入力できます』か。
『バードの大活躍を記録します』と念じた。
紹介文か。
『あらすじや登場人物の紹介など、小説の情報を入力できます』とある。
『15歳になったバードはスキルカキヨムを獲得し旅にでる。冒険者ギルドに登録して、有名になり、頭角を現していく。そして、Sランクになり、お姫様と結婚した』
願望を書いた。
未来なんて分からない。
夢はでっかくだ。
セルフレイティングか。
『執筆中の小説が以下の内容に該当する場合は選択してください』と書いてあった。
残酷描写有り、暴力描写有り、性描写有りとある。
ええっ、性描写だって!
なし、なし!
ないよ。
恥ずかしい。
残酷描写有りと暴力描写有りは必要だ。
戦闘の可能性は常にあるから。
あー、恥ずかしかった。
気を取り直して次に行こう。
タグかぁ。
『特定の興味や関心を持つ読者に向けて、小説のテーマや特徴を表すキーワードを最大20文字、8つまで設定できます』とある。
うーん、こうかな。
『冒険者』、『カキヨム』、『戦闘』、『成り上がり』と。
余ったね。
までと書いてあるからこんなところで良いだろう。
イメージカラーか。
『小説のキャッチコピーや一覧表示で使われる色を指定できます。エピソードの本文・背景の色は変わりません』とある。
青を選択した。
理由はない気分だ。
『保存して新しいエピソードを書く』と『保存』がある。
エピソードを書いてみたい。
『エピソードタイトルを入力』と『エピソード本文』を入力の欄がある。
エピソードタイトルは『第1話 スキルを授かる』として、ええと本文は。
今日の出来事を思い浮かべたら、文章がつづられた。
これは楽で良い。
ええと公開してと。
「どうだ、何か分かったか?」
父さんの心配そうな顔。
「物語を書くスキルみたい。生産系になるのかな? いや、創作系かな」
「カキヨムなんて聞いた事がないから心配したが、人に嫌われるようなスキルでなくて良かった」
「でも、冒険の役には立たなそうで、少しがっくり」
「スキルに上下無し。教会の教えだ」
「うん、頑張ってみるよ」
畑は兄さんが継ぐので、俺は冒険者になる事になっている。
出立の準備をして、一段落したので、スキルを起動する。
「【カキヨム】」
『連載中』と、『1話』の表示と、『バードの人生』とある。
おやっ、『PV』と表示が出て、その横に『1』と表示された。
どうやら一人読んでくれたみたい。
少し経って。
おおっ、旗のマークが出てその横に『1』が出たぞ。
それに、♡マークが出て、その横に『1』がある。
ベルマークに赤い点が灯った。
ベルを念じると、『♡エピソードに応援 13分前。第1話 スキルを授かる - バードの人生』とある。
それと、本のマークがあって『あなたの作品をフォロー 25分前。バードの人生』とあった。
やった。
何か分からないけど増えた。
とっても嬉しい。
何か分からないけど、とりあえず頑張る。
初応援、初フォロー、ありがとう。
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