幕間2 犯人
第20話
烏丸詩帆を殺害した。
全ては手筈通りに進んでいる。
人を殺すのはこれが初めての経験だったので少々不安はあったが、どうということはない。
野菜を切ったり、魚を三枚におろすのと何ら変わらない、簡単な作業だった。
探偵たちの動きも想定の範囲内だ。
まずは順調な滑り出しと言えるだろう。
約束通り、烏丸の妹の手術費用は全額負担することにした。この素晴らしい殺人ゲームを成功させる為だ。
これくらいの出費は安いものである。
烏丸には幾ら感謝してもしきれない。
持つべきは金で命を差し出してくれる協力者だ。
さて、ここまでは言わばチュートリアル。
あくまでルールの確認だ。
本番は次の殺人からである。
――次は誰かな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます