オレが淫魔ちゃん!?~定期的に精気を吸わないと頭の中まで『少女化』が進行してしまう元・男子高校生の不健全でエモエモなTSラブコメ~
ささき彼女!@受賞&コミカライズ決定✨
第一章:とある男子高校生の性的に倒錯した受難
プロローグ ♂ カワルカラダ、カワルココロ ♀
「んっ♡」と俺の口から甘ったるい声が
高鳴る心臓を落ち着かせようと自らの胸に手をあてる。
そこには本来〝男〟だった俺には存在しないはずの
それを手のひらで
「う、ぁ……っ!」
自分の部屋。
そのベッドの上から、壁にかかった
「うそ、だろ……?」
鏡に映った俺の全身は、
やがて頭上からは2本の
胸とお尻がさらに大きく膨らんでいく。
「うー……やめて、くれ――!」
髪の毛が鮮やかな桜色へと変わる。耳が
変化のたびにゾクゾクと身体の芯を這うような、なまめかしい感覚があった。
「や、だ……俺は、これ以上、変わりたく、ない……っ」
それでも全身の変化は止まらない。
背中からは漆黒の一対の
(んっ――くそ、ぜんぶ、この光のせいだ……!)
俺の身体を強制的に変化させていくビビットカラーの光は、首元に下がった『ペンダント』から発せられている。どうにか外そうと手を伸ばしてみるが――つるつるとすべって触れることすらできない。まるで見えない膜に覆われているようだ。
「俺は……男、だ」
鏡に向かって俺は声を絞り出した。
豊満な肉体をもつ悪魔的な少女――いわゆる【
自分が男であったことを忘れないように。
俺は繰り返す。
「俺は、男、なんだ……!」
しかし発せられた声はどこまでも甲高い。反響するように下腹部の
震える身体を、未だ自分のものとは思えない白く
肌はきめ細やかでしっとりと柔らかい。表面がほのかに汗ばみ上気し赤くなっている。
そのうちに――俺の脳内は、それらの感覚を
「――ん、ぁ」
大きな胸。
可愛い下着が見つからなくて苦労していること。
鼻孔をくすぐる、お気に入りのボディクリームの飴玉みたいな香り――
そこで俺はふと気づく。
「……え?」
違う。
全身の血の気が引いた。
俺は男として生まれ、男として育ってきたはずだ。なのに。
「あれ……
俺の記憶が――はじめから〝女の子〟であったかのように塗り替えられていく。
「……うっ、ぐっ……いやだ。俺が、消えちゃう――」
まつ毛の長い、ぱっちりと大きな
「うー……! 頭の中まで、女の子に、なりたくない……っ」
ラメ入りのリップグロスで
一緒に揺れたピンク色の長髪が露出した肌をくすぐって、背筋がゾクリと震えた。
「もとの身体に、戻して、くれ――」
開け放された窓から突風が吹いた。カーテンが勢いよくはためいてばたばたと音を立てる。夜の空には怪しく紅く光る〝半月〟が浮かんでいる。
そのどこか
「っ……!」
全身を巡る血液が沸騰したように熱くなって。
これまでの葛藤とかぜんぶ忘れて。
――俺の脳内が、ピンク色に
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『オレが淫魔ちゃん!?
定期的に精気を吸わないと
頭の中まで〝少女化〟が
進行してしまう男子高校生の
えちえちで
♂♀♂ STARTs from HERE !! ♀♂♀
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ところで。
恋愛というのは世界でいちばんの奇跡だ。
何十億という人間の中からたったひとりを好きになって。
そのたったひとりが、自分のことも好きになってくれる。
――そんな奇跡を、俺は手にすることができた。
男。女。男。
その中で唯一の女の子だったキミ。
俺はキミのことを好きになって。キミも俺のことを好きになってくれた。告白してくれた。
もうひとりの男は俺たちのことを祝福してくれた。かけがえのない親友だった。
そんな
――女。女。男。
などと。
3人のうちのひとりが。つまりは俺が。
波乱の運命を辿ることになるのだった。
「うー……!」
つまりこの物語は、俺たち3人の関係が。日常が。
性的に
極めて不条理で。
極めて
「絶対にもとのカラダに、戻ってやるからな……! んっ――♡」
俺はほとんど下着と変わらない服の上から、
どこまでも甘くて可愛らしい声でそう決意した。
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えちえちで甘々で――ドロドロに歪んだ、
思春期×TS(性転換)ラブコメの開幕です!
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(今後の執筆の励みにさせていただきます――)
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