朔月II

お別れの時間らしいので、

君の涙にも驚かず、

ただ冷やす為の白い息。

夜は緩やかに流れて、

星は降り合っている。

幸あれ。

君の全てを、愛しさと。

優しさを月光に垂らして、

君に伝える。


愛しているよ。

僅かな希望も反射して、

君にあげよう。

いつか遡る時間になれば、

もう一度逢えるから。


日が昇るらしいので、

それまでは暫く、

ただ包むだけの、

淡い笑み。

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澱んだ春に触れるなら 春乃よど @yodo77

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