理不尽に転生させられた研究者、物理を無視して無双します!

@newrookie

ピロローグ

 俺こと萩原は、重力の研究者である。解明されていない重力の事象を研究し、日々解明に勤しんでいた。・・・今、この時までは。


 「ちょっとー、萩原さん、聞いてますー?」


 「いや、一切聞いてなかった。もう一回言ってくれ。」


 「えー…オホン、ぱんぱかぱーん!貴方は異世界へ転生する権利を得ました!!やったぜひゃっはー☆・・・真面目なお話をすると、貴方は私達神々の抗争に巻き込まれて命を落としてしまいました。私達の争いに、貴方を巻き込んでしまった事は、神々一同、本当に申し訳なく思っております。」


 こいつが言うには、今俺がいるのは『天界』で、俺は神の抗争に巻き込まれて命を落とした。そして、そのお詫びに、異世界に転生する権利を俺に与えたらしい。


 「転生することは決して強制ではありません。天界で安らかに眠る権利も当然あります。また、転生した先は、地球ではなく、魔物がうじゃうじゃといる危険な世界です。命を落とすリスクがありながらも新しい生を受けるか、この天界で穏やかに眠るか。選択は貴方の自由です。ですが、もし転生されるなら、私の権限で特別な力を与えまs ——」


 「転生します!!!!」


 こんなの一択だ。転生するしかない。今は研究者として、二次元的存在は信じていないけど、子供の頃、そうゆう漫画に憧れたのも事実だ。それなら転生するしかないだろ。


 「よろしいの…ですね?わかりました!貴方は生前、重力の研究と、剣道をしていたそうですね。それに相応しい『スキル』を複数与えます☆他にもいろんな便利スキルを与えるので、頑張ってくださいね♪」


 こいつの切り替えの速さは正直異常だと思う。かなりのパリピだし…でも、仕事はしっかりやっていそうだ。


 「それではいってらっしゃいませ。貴方の来世に、神の加護があらん事を☆」


 目の前が光に満たされていく。俺は思わず声を漏らした。


 「理不尽に殺された研究者でも、物理を無視して無双してやる!!!!」



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