貞操逆転世界に転生してイチャイチャする話
やまいし
第1話
『あっくん~♪ あっくん~♪』
「あつい…くっつきすぎ」
『えへへ♪ぎゅー♪』
突然だけど、俺の名前は
死んだと思ったら生まれ変わり二度目の人生をエンジョイ中。
今世の目標はハーレムで、とにかく女子にモテたいと思ってる。
前世では20歳くらいかそこらの大学生だったが一度も女の子と手をつなぐことなく結局死んでしまった。
一応高校までなら勉強面での不安は無いので、モテるためにその分スポーツを頑張る所存だ。
特にこの世界は貞操逆転しているし男女比も1:5という明らかなファンタジー世界なので相乗効果に期待している。もちろん、男の立場に胡坐をかかず女子には優しくするつもりだ。
『あっくん~♪』
そして、先ほどから俺に力いっぱい纏わりついているこの幼女はマヤ。
この幼稚園の数いる幼女の中で一番俺になついている奴だ。
くりくりとした大きな目に腰まで届く髪、陶器のような白くすべすべの肌であり将来美人になることが確定している美幼女。
毎回俺に会うたびにこうして抱き着いてくる……保護者の前で。
おかげで両方の母親から送られるニタニタとした視線。わかっててやってるなら将来有望だろう。
だが生憎と俺のストライクゾーンは小学生高学年から二十代前半。向こうからくっ付いてくるので役得はあれど邪な感情を抱くことは無い。
『……』
『……』
『……』
そしてその光景を無言で見つめるほかの幼女たち。
―—あっ、何人かこっちに突っ込んできtぐふぇ……。
俺の体は耐え切れず幼女の波に埋もれた。
この歳の幼女は本能のまま行動するのでどいつもこいつも突撃をかましてくる。
『あっくん~♪』
『あっくん~♪』
『あっくん~♪』
これが俺の日常だ。
☆☆☆
保護者による送迎が終わると始まるのは遊びの時間。
俺の周りには徐々に幼女どもが集まってくる。
『あっくんあそぼ―』
そんな中いち早く現れたのはマヤ。
おままごとセットを抱えながらこちらに向かってきた。
「またおままごと? ちがうのやろーよ 」
『やだ!』
「……」
『やだ!おままごとやるの!』
「……わかったよ」
『うん♪』
渋々答えるとマヤは嬉しそうにおままごとの準備をする。
いったい何故こんなに嫌がるかと言えば、ほとんど毎日マヤとおままごとをしているから。マヤと遊ぶようになってから早2年、俺はもはやおままごとのプロと言っても過言ではないと思う。…累計何時間やってるんだろう(遠い目)
『マヤがおよめさん あっくんだんなさんね♪』
「…わかった」
こうして日々おままごとが始まる。
『あっくんいってきますのハグー』
「ハグ―」
『いってきますのチュー』
「チュー」
『はやくこどもがほしいねー』
「ねー」
それからしばらくの夫婦ごっこ。
まさかこの歳で前世の女性経験の記録を更新するとは思わなかった…。前世の俺クソ雑魚なめくじすぎただけかもしれないけど。
反応が投げやりなのは…許してほしい。
俺はこれを一日の業務だと思ってるんだ。
『あっくん♪ まーぜーて♪』
『あっくんあそぼー♪』
『あっくんあっくん♪』
俺とマヤが夫婦ごっこ数周目をやり終えたところで、先生たちによって着替えなどを済ませた三人の幼女たちが現れた。
「いいよー」
他の幼女が集まってくるのもいつもの事なので慌てることは無い。
ただ……言いたいことはある。
『やったー♪ およめさんやりたい!』
『およめさんやる!』
『およめさんがいい!』
『だめ!およめさんはマヤ!』
『『『マヤちゃんはだめ!』』』
こうして幼女たちが毎回俺の取り合いを始めるのは勘弁してほしい。
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