56/彼と彼女の最期の時間
帰り道にはすでに夜の影が伸びていた。
気温は昼と比べてやや低い。
日差しの途絶えた暗闇特有の肌寒さだろう。
頭上には欠けだした月が浮かんでいる。
不思議と今日は星の光もちらほらと見えた。
日が落ちても町が深い闇に呑まれないのはそのせいかどうか。
「――――、」
「…………、」
肇と渚はふたり並んで歩いていく。
学園から家まで帰る道程。
早い時間ならいつもの喫茶店に寄るのもアリだったが、ご覧のとおりあたりは真っ暗。
これ以上遅くなると学生の身分である以上色々と不都合もある。
ふらふらせずに真っ直ぐ帰るのが吉だった。
……とはいえ、足取りは重すぎるコトはなくとも軽やかではない。
緩やかに踏み出される一歩は踏みしめるような一歩でもあるように。
彼は真っ当に気持ちを落ち着かせて、
彼女は心底冷静であるようにと、
お互い自分なりの方法で現実を受け止めていく。
「…………あの、さ」
口火を切ったのは意外にも渚のほうだった。
彼女は鞄の持ち手をぎゅっと握りながら、ややうつむき加減で問いかける。
「うん」
「…………い、いつ……から、その……」
「分かってたのかってコト?」
「っ…………うん…………、」
「……そうだね」
反対に、肇はやや顔を上げて夜空を見上げていた。
それぞれの心境の在り方だろう。
切欠となったのが他人の温かさとはいえ、生来の根源はそのまま彼のものだ。
一度成された以上、その強さに翳りはない。
夜の寂しさの中でも彼の持つ雰囲気はらしさに満ちている。
「一番は絵を描いたときかな」
「…………絵?」
「そう、絵。こうやって放課後、遅い時間に一緒に帰った日があったでしょ」
「……放課後に、肇くんが走りだした、あの……?」
「それそれ。なんというか、筆を走らせてやっと確信したっていうか」
なんだろうねあれ、なんて彼はくすくすと笑う。
渚にだってそんなのはてんでさっぱり。
彼の感性を一般的な理屈で捉えるのはおよそ難しい。
自分自身でさえ分かっていないのなら尚更だ。
技巧、技法はもちろんだけれど、彼の真価はその思考と性質にこそあるので。
「正直、〝あれっ〟て感じる部分は前からいくつかあったんだけどね」
「……そっ、か。そう……だよね……うん……」
「例えば、雷が落ちると目をぱちぱちさせたり」
「…………私、そんなコトしてた……?」
「してたよ。前からずっと。言うほどでもないから黙ってたけど」
「……なにそれ……」
からかうような肇の言葉に、渚はぎこちなく返す。
意地悪な言い方をしてくれやがって、という純粋な気持ちと。
一体どこでそんな悪い子になったのか、という複雑な姉心のミックスだ。
少なくとも
「……肇くんだって、不機嫌になると首掻いてたし」
「残念。いまのところそこまで不機嫌にはなってないのです」
「……絵、描きたそうにしてたら手をわきわきさせてるし」
「あはは、そっちは知らないや。俺、そんなコトする?」
「してたよ。……一緒に花火見てたとき」
「……そっか。あぁ、そうなんだ。どうりでね……」
たしかにそれは描きたくなったときだ、と肇は頷いた。
当てずっぽうだとしても間違ってはいない。
第一、彼女がそれほどの仕種があったとして気付かないワケもない。
ならばおそらく嘘でもなんでもないのだろう。
ふたりの距離は実際にして十センチあるかないか。
心はもっと遠く。
されどゆっくりと、その差を静かに縮めていく。
「――どうして渚さんは塾に来たの」
「…………学園に入るためだけど」
「だからどうして。覚えてたんじゃないの、渚さん」
「……どういう意味?」
「絶妙に音痴だったのに、やけに上手くなってたなーと思って」
「――――――――」
かっ、と頬を赤くしたのは彼女にしてはよくある――けれど珍しい反応だった。
いつもの限界間際な羞恥から来る悶絶ではない。
単純に。
そうシンプルに。
渚は
「ぜっ、絶妙ってなに! だ、大体っ、そ、そのお、おん、音痴の子守唄でぐっすり眠ってたのは、どこの誰……!?」
「だから眠れたんだよ。誰かさんだってすぐ分かるから」
「――――っ、ほんと、なにそれ……、肇くんのクセに。生意気……」
「同い年の男の子なので生意気盛りだよ、俺は」
「……もう……」
冗談交じりの言葉に、なんとも言えないモノを感じて少女が息を吐く。
「……私の
「でもいまは渚さんの力でしょ?」
「使うのと頼るのは違うんだよ。……どうあっても私は私でしかないんだし」
「……ふふっ、君らしいや。よっぽど」
「…………どうだろ」
ぽつりとこぼす。
渦巻く不安。
胸の奥底にこびりついた苦悩と後悔。
脳内を支配する困惑や混乱。
幾多もの暗い感情に引き摺られる渚にはそのあたりもよく分からない。
ただ漠然と選んだ道に正しさがあったのかどうかも。
それを進んだ意味があったのかもいまはぜんぜん。
「そのあたり、変わったけど変わってないと思うんだ」
「…………私が?」
「うん。だからやっぱり、渚さんは深く考えすぎなんだよ」
「……そうかな」
「そうだよ。今だってそうじゃない?」
くすり、と微かな笑い声が渚の頭上から振ってくる。
彼は彼女から見て車道側。
隣にピッタリと並ぶように歩調を合わせていた。
音の方向は偏にふたりの身長差だ。
以前は年の差か育ちの良し悪しによるものかそこまで。
此処に至っては明確なものとなった違い。
だからこそ、傍を歩く彼からすればそれはよく見えたのか。
「ずっと俯いてばかりだ。渚さん」
「…………そう、だね」
それは少女にとって返す言葉もない事実で。
余計に下を向いてしまう、彼からの鋭い指摘だった。
「優しく見下ろすには高くないと。落ち込んで俯くのとは違うでしょ」
「……そんな風にはなれないよ、私」
「そんなコトない。少なくとも俺の見た人は高く昇って輝いてた」
「それは……それこそ、そっちが居たから……」
「だからこそだよ」
相も変わらず少年は笑う。
彼女との会話、やり取り、問答がそんなにも楽しいのか。
一分の隙もない満面の笑みで。
心のすべてをさらけ出したみたいな自然体で。
「いま直ぐ隣に俺が居るのに、なれない理由がないじゃない?」
「――――――……ぁ……え……」
その一言はまるで矢のように心へ突き立った。
感情を吐露した呟きに対するストレートなカウンター。
あなたが居たから頑張れたのだと少女は語る。
ならば目の前に居るのにどうして頑張れないのかと少年は問うたのだ。
確信にも近い答えを胸に秘めて。
「……で、でも……」
「〝でも〟も〝だって〟もないよ。……そういうところ、色々と母親似なんだろうね」
「…………それ、どっち」
「言わなくても分かると思うけど?」
「――――――あんな
「似てるよ。すっごく似てる。試しにひとつ、面白い話でもしようか」
くるくると得意げに人差し指を回しながら肇は語る。
遠い遠い
不出来な童話めいた薄暗い彼の物語を。
「あの人はなにかするとき、絶対左手を使ってた。なんでか分かる?」
「……わかんないよ、そんなの」
「力を弱くするため。もっと言うと大きな怪我を負わせない、死なせないため。しかもその上で、アルコールが抜けたらわざわざ自分で骨を折ってた。毎日ずっと。だから怪我はしても大事にはならなかったんだ」
「…………それ、面白い……?」
「うん。だって手加減もできない、抑えるのも無理だって自覚しておいて、わざわざまともに準備してるあたり本当にズレてると思う。自分にそういう母親らしい感情が自然と湧いてるって分かってるのに、後ろ暗い部分にしか目がいってないんだ。……まあ、そこに気付けないからあの人はあの人なんだけど」
よく言えば人間らしい、悪く言えばガタつくほどの芯の弱さ。
人の心は常に正しいとは限らない。
かつての母親はそれに振り回された末路だった。
八つ当たりをせざるを得ない己の
自分の子供を死なせたくないという純粋な気持ち。
……人間、意識しなければ悪い方にばかり目が行くともいう。
己のうちにあった良心に気付いたとしても、母親の脳裏を占めたのは暗い感情に支配される自らの醜悪さだったのだろう。
上手くは生きていけなかったヒトの愚かさだ。
「君もあの人も下を向いてずっと俯いてる。底に溜まった嫌な部分しかよく見てない。上辺にある色々なものが分からないじゃない、そんなの」
「………………、」
「たしかに酷いよ、あの人。でも俺は六歳まで普通に育った。ご飯だってちゃんとあった。風邪をひいたら看病してもらったし、病院にも連れて行ってもらった。でも酒に溺れて殴って、泣いて喚いてさっさと眠って。で、俺の知らない間に家を出る。変じゃない、それ」
「…………気まぐれなだけだよ、あんなの」
「ちなみに誕生日は一度もまともに祝われたコトはありません」
「ほらやっぱり……」
「ケーキだけ置いて余所でずっとお酒飲んでたから。日付が変わるまで家にも入ってこなかったよ、そのときだけは」
「……ばかみたい」
「だよね。ばかみたいだ」
肇は素直に微笑みながらそう言った。
揶揄したのでも皮肉っているのでもない。
なんであれ、どうであれ。
彼にとってはそんな酷い人間がたしかに母親だったというコト。
それは何と言っても変えようのない唯一つの真実だ。
「父さんにいち早く連絡がいったのも遺書があったからみたいだし。色々と考えてるくせに、悪い方へ傾かざるを得ない人だから。……そもそも単純な話、俺が要らないなら産んだときに厚顔無恥を承知の上でさっさと父さんに押しつければ良かったのにね」
「……無理だよ。そのときにはもうぜんぶ断ってるはずだから」
「あ、そっか。それだと尚更、うん。よく見つかったね、俺」
「…………それはこっちの台詞だったって……」
……本当一体、あの父親とあの母親からどのようにして彼のような
なんらかの秘密でも無ければ突然変異としか思えない。
同じ腹の中から産まれてきたとしても彼女にはその人となりは眩しすぎる。
幼少期に自分へ手を上げた母親を笑って流せる子供がどれだけ居るものかと。
「――まあ、そんな感じで横道に逸れちゃったけど、俺が思うのはそういうコト」
「……私はあの
「違うよ、もう。……何度も言うけど、だから本当にそういうところだって」
心底呆れ果てるように肇がため息をつく。
まったくどうしてそうなるのかと。
わざわざ長くて不出来な昔話をした意味がない。
やっぱりまるでぜんぜん伝わっていない、と少し不機嫌にもなる。
そのまま首の裏に手をやろうとして――寸前で気付いて止めた。
……いつの話だったか。
痕になるからやめたほうが良い、と言われたのを思い出して。
「渚さんは気付いてないだろうけど、実際、相当は落ち込んでないと思う」
「…………私、が?」
「うん。間違いなく折れてはないよ。壊れてもない。ましてや変わりきってるワケもない。……本当にダメな人はね、もっと透明で色がないよ」
「…………そんな……こと」
「あるんだ。これがね」
遠く輝く星を見ながら彼はこぼした。
どこか懐かしむような視線。
その意味を渚は読み取れないでいる。
おそらくは彼だけの抱えるモノだからだろう。
「正しく渚さんは矛盾してる。ある一方で考えすぎて、ある一方でぜんぜん見てもない。心と思うところって本当は隣り合ってるハズなのに、それが別々になってる感じ」
「……あ、いや……ごめん……なんかよく、分かんないかも……」
「えー……俺いま結構凄いコト言ってると思うのに。なんでー」
「ご、ごめん……」
「……まあ良いんだけど。うん。良いよぜんぜん。別に良いし。ほんと」
「どうしてそこで拗ねるの……」
「拗ねてませんー」
ぶー、なんて口を尖らせる彼は完全に
肇としては渾身の切り口だっただけに「意味不明」と返されてショックだった模様。
「……ほんと、なんで気付かないかな」
「…………私に言ってる、よね……」
「もちろん。だってそうでしょ。思い悩んで歩いてる時点でそれはもう普通なんだよ」
「……ふつう?」
「違うの。なにも無かったら先ず進めないし、悩んで歩くなんて難しいコトできないし」
例えばそれこそ自己が薄いなら。
自我が弱ければ、精神が未熟なまま閉じられていたなら。
きっと前に行くなんて真似はできない。
他人の心情だって分からないまま何かに縋って生きていくだけだ。
それこそ都合の良い役目やガワがあったなら使ってしまうぐらいに。
「さっきは俺が居るのにって言ったけど、たぶんそこら辺は関係ないんじゃないかな」
「ぇ…………」
「だって君は出会ったときから君だった。優希之渚はちゃんと渚さんだったんじゃないの」
「わ、私が……私……?」
「だから塾に来たんだ。誰でもない渚さんだから。それはどこにもない君だけの道だって、さっき自分から言ったと思うけど?」
――――それは。
たしかに、つい先ほど。
彼女が自分の口から吐いた事実だった。
「優希之渚なのに、君はちゃんと渚さんだった。過去に引き摺られる自分を情けないなんて思ってた。苦しくても胸に抱えてどうにかしなきゃって頑張ってた。それを刺激する俺に対してもね」
「…………肇くんに、対して……?」
「渚さんの言うとおりなら花火のときも……たぶんそれ以外でも、俺がそう見えるときはあったハズなのに。君はずっと変わらず接してた。気付くとかどうこうじゃなく、切り分けて見てたんじゃないの、それは」
「――――――――」
……それもまた、図星といえば図星のコト。
恐ろしいぐらいに的を射ている。
彼が
いまになって思えばそれは正しい感覚だったのだろうけど。
いまにならないかつての己がそう判断したのは。
なにも知らない自分が胸中で下した結論は、
力強いまでの別だと断じる想いで。
「……ホワイトデーのときだって。あれ、俺の手作りだから食べたコトあったんだよね。なのにいきなり電話かけてきた渚さんは俺に謝ることしかしてなかった。弱い心で重ねてたなら、もしかしてそうなんじゃないかって縋っても良いだろうに」
「ぁ……れはっ……――――」
「思い出して泣いちゃうぐらい引き摺ってる人と、そんな誰かに似た人を前にして一切ブレずに別人だって分けて考えられるってどうかな」
そんなのは確認するまでもない。
「思考だけが俯いてばかりで、心はもう前を向いてるじゃないか。
だから似ているんだ、と。
彼は困ったような顔で彼女に告げた。
〝――――――――〟
生まれ変わっても落ち込んだままの自分。
――けれども理由はどうあれもう一度自死を選ぶコトはしなかった。
醜くも過去を引き摺ったままの情けない自分。
――そう感じたのは偏に前を向こうとする意思があったからだ。
みっともなく彼と弟を重ねかけていた自分。
――でも彼女はそうじゃないとハッキリ割り切った。
ここに至って望まない真実を前に動揺を隠せなかった自分。
――それでもやっぱり彼のコトが好きなままで。
……深く考えすぎ、という肇の言葉が脳裏に響く。
ああ、なればこそ。
今まで思い悩んでいても歩いて来られたのは。
「渚さんは知らないんだ、そういうの。……大体、弱りきった家族を励まそうと無理して明るく振る舞える人のどこが弱いだけだっていうの。十分強いに決まってる。だから俺は素敵だなって心から思えたんだ。じゃないとあんな絵、描けない」
「っ……あ、あれこそ彩斗がっ、死んじゃうって知って、苦しそうで……少しでも私が支えてあげないとって頑張っただけで……!」
「そうやって行動に移すのがどうして前向きなんだって分かんないのかな、今まで話しておいて」
「――――――――ぁ」
それは泡がはじけるような。
音もなく消えるような呆気ない声だった。
「俺が俺がって言うけど、渚さんだって相当だよ。少なくとも俺は君がいたから幸せだった。君の明るさに救われたんだ。それは勘違いでもなんでもないよ」
「…………そう……だったん、だ……」
「うん。だから……これはもう今回限りだから。しっかり聞いておいてね」
「……え? なにを――――」
ふっと、渚が顔をあげる。
肇のほうを向くために。
彼の表情を見るために。
それまでずっと地面だけを映していた瞳が、やっと少年の
「――――ありがとう、姉さん」
不思議と心臓は跳ねなかった。
思考は硬直しなかった。
耳朶を震わせた言葉は素直に彼女の心へ吸い込まれていく。
衝撃は来ない。
壊れるほどの感情は押し寄せない。
……ただ。
「…………っ、あ、ははっ……あはははっ……」
その響きを認識した瞬間、自然と渚の瞳からは涙がこぼれた。
音もなく、嗚咽もなく。
雫は頬を静かに伝っていく。
「――なんでいま、そんなコト言っちゃうのかなぁ……っ」
「前置きはしたけど?」
「そういう、コトじゃないよ……っ、もう……本当に……っ」
「間違えないで欲しいけど、これはお世辞でもなんでもないからね」
「…………分かってる、よ。そんなの……言い方と、声音だけで、十分……」
「……そっか」
引き取られてから死ぬまで。
ずっとずっと一緒に過ごしてきた対弟
精神の不安定さと共に鳴りを潜めていた彼女の本領が、ようやく。
「……先に言われちゃったら、なんて言えば良いの……私のほうが、たくさん……感謝したいコト、いっぱいあるのに……っ」
「そこは負けらんない。俺のほうが感謝してる。ずっといっぱい、ほんとたくさん」
「そんなコト、ないよ。私のほうが」
「いやいや俺だってば」
「…………、」
「…………、」
――口元を緩めたのは一体どっちが先だったか。
堪えきれない空気が破裂するみたいに、ふたりして笑い合う。
くすくす、からからと。
どこまでも暖かい空気がいまは自然と溢れ出た。
……それがもう、なによりの証拠だろう。
「――――ああ、もう……敵わないなぁ……肇くんには……」
「誰かの自慢の弟だったからね」
「……そうだね。うん、ほんと、目に入れても痛くない弟だったよ」
「ん、そっか」
「そう」
足並みは揃って。
歩みは淀みなく進められる。
ふたりの影は伸びるように並んで動く。
現実的な距離でいえば変わりない。
けれどもっと違う部分でいえば、ずっと近くに。
――――だから。
「……なら、私から……良いかな」
「うん」
彼女は決意を固めて。
いま一度鞄を握る両手にぐっと力を込めながら。
告解するように口を開いた。
「――実は、謝らなきゃいけないコトがあるんだよ」
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