口
皆さん、こんにちは。
皆さんは“口は災いのもと”ということわざをご存じでしょうか?
最近は言葉一つで相手に不快な思いをさせてしまうことがシビアになってきましたね。
さて、今日はこんな話はいかが?
私は親友の弥生を傷つけてしまった。
きっかけはほんの些細な一言だ。
その日以来、弥生は私から遠ざかるようになった。
どうしたらいいんだろう?
帰宅中、そればかり考えているとふと端に見慣れない神社を目にした。
こんなところに神社なんてあったかな?
言霊神社と書かれたその神社にまるで吸い込まれるように境内に入る。
本堂の前に来ると私は願い事を告げる。
「親友と仲直りができますように」
こんなんで仲直りができたら悩まないわ!
内心はバカらしくなり、神社を後にする。
次の日、出社すると弥生から声をかけられる。
「おはよう」
「えっ?」
あの日以来、挨拶ですらできなかったのに私は驚いた。
「どうしたの?」
「ううん」
まさか、あの神社での願いが叶ったの?
その日の帰宅時。
あの神社を探すもどこにもなく、マップやネットで調べても似た名前はあれどあの神社は存在しなかった。
その日以来から私と弥生の交友は今も続いている。
「フフッ、みなさんも言葉には気をつけてね」
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