駄菓子屋
皆さん、こんばんは。
駄菓子屋というと古い建物や暗い通りに位置していることが多いため、不気味ですよね。
これは私夏美が幼稚園の頃の出来事です。
私の近所には駄菓子屋があるのですが、そこは何といっても不気味な場所でした。
駄菓子屋の店主は奇妙な言動をすることで、周りに住む大人まで怖がられ、相手にされることはなかったと言います。
しかし、当時の私はそこで売られている古びたおもちゃや不気味な雑貨に興味があって毎日通ってました。
しかし、事件は突然起こったのです。
私の同級生に幸太郎君がいたのですが、ある日を境に行方不明になってしまったのです。
私は幸太郎君を最後に目撃したあの駄菓子屋を思い出して両親に言いました。
両親は警察に連絡すると警察は駄菓子屋の店主に聞き込みに向かったそうです。
両親からはもうあの駄菓子屋には近づいてはダメときつく言われてそれ以降は駄菓子屋に行くことはありませんでした。
それから数年が経ち、あの事件は未解決となって私の記憶からも曖昧になった。
高校卒業は上京して久しぶりに地元に帰省するとあの駄菓子屋の建物が見えました。
しかもまだ営業しており、好奇心に負け、通り過ぎる間にチラッと中を覗き込むと店内は当時のままで懐かしい感じでした。
後で友人に例の駄菓子屋の事を訊ねるとあの店主は不気味な秘密を抱えているとか実は呪われた場所であり、そこで買ったお菓子や玩具が不吉な出来事を引き起こしたり、不気味な客が訪れたりと噂が沢山あるそうです。
ただ私は店主は決して悪い人間でないと思います。
何故かって?
店主も幸太郎君も私が殺めたのだから……。
フフッ、どうでした?
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