2023/10/25 夜闇に香る花

 秋の日はつるべ落としと言いますが、日が暮れる時間が本当に早くなりましたね。

 帰宅時はもう真っ暗です。


 つるべとは、時代劇で見るような滑車付き井戸に付属する、縄のついたオケのこと。

 井戸の水を汲み上げるために、カラのおけをストーンと底へ急速落下させることを、つるべ落としと言うんですね。

 そのことから、秋に日没が早く感じることの比喩として使われています。


 では実際に太陽が急いで沈んでるかというとそうではないんですね。

 自転速度は季節では変わらない。

 日が出ている時間は季節によって短くはなりますが、太陽の動きが早くなったり遅くなったりしているわけではないのになぜ、秋冬の日没の速度は早く感じるのか?


 気になって調べたところ、薄明時間がことなることが理由のようです。

 薄明とは太陽が沈んだ後にある、薄明るい状態のことです。

 この薄明るい状態が、秋は夏にくらべると20~30分程度短いとか。

 

 昼間の時間が短い上に、実際に暗くなるのが更に30分も早いので『秋の日はつるべ落とし』と、感じるのかも知れません。

(詳しく知りたい方は、こちらのウエザーニューズのページをどうぞ(外部サイト)https://weathernews.jp/s/topics/201809/180275/)


   *


 花の香りは人を幸せにしたり、リラックマさせたり、郷愁を覚えたりいろいろな効果がありますね。

 先日まで、金木犀のいい香りが漂ってました。


 でも、例年よりは香りも花も少ない感じも。

 猛暑のせいでしょうか??


 金木犀の香りをかぐと、季節柄もあってか少し昔を思い出すような、切ないノスタルジックな気分になりますね。

 何か特別な思い出があるわけではないのですが、雰囲気ですね。雰囲気☆


 今日、会社からの帰り道。真っ暗な中、自転車をひきながら歩いていると、不意に花の香りがしてきました。


 キクのような、バラのような、でも少しスパイシーな感じもする。


 金木犀もほぼ終わったし、なんの花の香りだろう?

 と、路肩を見れば公共施設の花壇にマリーゴールドの黄色とオレンジの花がもりもり咲いてました。


 朝も同じところを通っているのに、花の香に全く気が付きませんでした。


 真っ暗で夜目が利かないと、嗅覚が敏感になるんですね。


 夜闇というのは、視覚以外の五感を鋭くさせるんだなぁと、ちょっと驚きました。

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