勇者召喚に巻き込まれた日本最強のおっさん〜異世界来たけど1人ぼっちだったし、出れない塔の中だったので塔を登る〜
メリーさんのヒツジ3
巻き込まれ召喚
第1話 異世界召喚
小学2年生の時、時代劇を見て刀に憧れた。この心は恋に近かったのかもしれない。だからだろう、よく刀が出てくる異世界ものも読みまくった。しかし、小学生にその心を満たすことは不可能に近かった。
ところが、俺には不可能ではなかったのだ。俺の家は、とある重要な家で、そこら辺のことが、容易に準備できた。そこからは、とにかく練習した。小学校に通いながらではあるが毎日練習した。練習して、練習して、練習していくうちに、自分の刀というものが欲しくなった。
お願いすれば渋々だろうが自分のためだけの刀を作ってくれるだろう。しかし、自分の刀は自分で作ってみたい。だから有名な包丁鍛冶に弟子入りし、包丁を作ることで経験を積んでいた。
「うし!、完成だ!」
「お前が嬉しそうに声を出すとは、それほどいい出来なのか?」
俺の、鍛治師としての師匠である小柄だけど
「はい!今までで最高の出来です!」
「お前がそこまで言うのならとんでもない出来なだろうな、もしかしてまな板も
親方が冗談っぽく聞いてきた
「はい!それぐらいの出来です!」
何故なら、 今まで作った包丁は、よく切れることで有名になってはいたが、満足のいく出来ではなかった。その中、今回作った包丁は今までのとは一線を
「親方!家に持って帰って試し切りしたいので帰っていいですか?」
「おっおう」
珍しく興奮して
◇ ◇ ◇
「ぶつかっといてすいませんの一言もないんかあ!!!」
興奮や期待が心の中で渦巻いて、まるでクリスマス前の子供のような気持ちで帰路についつていると、その興奮や期待をぶち壊すような
これだけウキウキした状態から一気に冷めるようなことは早々ないだろうなと苛立ちが湧くのと同時に、逆に興味が
このままじゃ家に入れん!
早く入りたいし、割って入ってでも止めた方が良さそうだな。しかし、相手がどんなやつかわからん。銃を持っている可能性もある。でも、銃を持っていないのなら大丈夫だろう。
後は穏便に済ませるためにもどちらが突っかかったのかを判断するため、少し様子を見ることにする。
〜数秒後〜
見ていてわかったのだが顔を赤くしているおっさんは怒って顔を赤くしているのではなく酔っ払って顔が赤くなっていること、それに目の終点も合ってないこと、コレらの事から考えるにおっさんが酔ってて、フラフラしてぶつかったとかだろう。
警察を呼ぶのが1番手っ取り早いと考え、警察に電話することにした。
「もしもし、警察ですか?今、成川駅から南に10分程歩いて東に3分くらい歩いたとこにいるのですが、酔っ払ったおっさんが女子高生にからんでm…。やばい!!」
その時おっさんが急に右腕をふりあげているのを見て悪い予感がし、スマホを適当に地面に置き、飛び出していった。
案の定おっさんは殴りかかっていたのだが、ギリギリ間に入り込み、後ろの女子高生に当たらないように半身になりながら右脚を斜めに一歩踏み出し、おっさんの右ストレートを避けながら、おっさんの殴りの勢いを使い、そのまま右腕を掴み一本背負いの
「グェッ!」
おっさんはカエルのつぶれた時のような声を出していたが気にせず押さえつける。
「ケホッ!なんなんだお前わ!ケホッ!暴力を振るうことは犯罪って知ってるのか?」
先にどっちが暴力振ろうとしてたのか忘れたのか?だとしたら飲み過ぎだろ。まだ4時ぐらいなのに。
こういうおっさんは、人の話は聞かないだろうから取り合っても無駄だろうし、とりあえず警察に伝えておくか。
「このおっさんを抑えておくからあそこに落ちてるスマホを取ってくれないか?」
「わっ、わかりました」
酔っ払ったおっさんを抑えていると女子高生の一人がスマホを持って近よってきた。
「これですよね?」
「それだな、警察に繋いであるはずだから場所を伝えといてくれないか?」
ん?...何か聞いたことある声のような。
少しすると女子高生の一人が「伝えました」と報告してきた。
「さっきから気になってたのだが、あったことあるか?」
やっぱり聞いたことのある声だなと思い聞いてみることにした。
「あっ!私もそう思ってたのです!あったことありますよね!」
相手の子もあったことあるって言ってるし、会ったことあるのだろう、しかし俺の知り合いに黒髪のロングがこんなに似合うスラットした美少女なんていないんだが?
ところであともう一人の子はどこ行ったんだ?それにこの酔っぱらいのおっさん寝てないか?よくこんな状況で寝れるな。
「おじさん!なんて名前なの?」
後ろから急に声が聞こえた
「俺の名前は
後ろから急に質問されビックリしたが冷静に返せたと思う...多分。
それにしても、いつの間に後ろに回ってたんだ?全く気づかなかったぞ...。
「あと、俺はおじさんじゃないお兄さんだ!.....多分」
俺はまだ31歳だ!おじさんって年齢じゃないはず、、おじさんじゃないよな?
「ふーーん、なら何歳なの?」
なぜか、納得がいかないという顔をして聞いてきた。
「31歳だ!それに俺はそんなに老け顔じゃないぞ」
俺は自信満々に答えた。
「まじ!?もしかして真優が探してたのって....」
゛ピ カ ッ ! ”
急に辺り一面が光りその瞬間、俺の意識がプツンッと切れた
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