瑠璃の色
りりらりら
第1話 わたしの世界
____♪♪♪♩♫♬.*゚
放課後、部活をする生徒の声と夕日、心地よい風を通じてわたしの音は空を舞う。
夕日が沈むのが早くなり手が悴むこの季節、それでもピアノを弾いている時だけはその寒さを感じない。
この世界は、ほんとにカラフルだ、わたしだけの世界。
「瑠璃ちゃんはほんとにピアノが上手だね」
フワッと笑う彼女、その色は、暖かみのある赤色だった、彼女の名前は
「へへ、ありがとう。」
さっきの話でわかったかもしれないが、わたしは共感覚の持ち主だ、わたしは音、文字だけじゃなく人の気持ちにまで色が付く。
「わたし瑠璃ちゃんが楽譜読めないの未だに信じてないよ、?」
そうだ、わたしは楽譜が読めないが音に色がつくのでピアノが弾ける、舞は他の楽器にも挑戦してみたらと言うが、なんとなくピアノだけでいい。
「まぁたしかに、?舞には見えないんでしょ?色」
むかしはみんなこれが普通だと思っていたがどーやらそうでは無いらしい。
「うん、全く、瑠璃ちゃんの世界ちょっとだけ見てみたいな」
「まぁ便利かもだけど、色の組み合わせが気持ち悪かったりするとなんか嫌だよ。」
たまにあるのだ、例えば足し算とかだと出た答えの色の組み合わせがどうしても受け付けなくてわざと間違えたことがあった小学生のときだけど。
「瑠璃ちゃんも大変だね、もちろんこのことは二人だけの秘密でしょ?ずっと」
「そーね、わたしと舞だけの」
こんな特殊能力みたいなのを黙っておくのは勿体ないと思ったこともあったが変な目で見られるのもいやだし隠していた方が特別感がある気がしたからこのことは舞にしか話していない、人の名前も授業で習ったことも色で覚えるし人の気持ちも大体は色が教えてくれる、これがわたし無色
あとがき
初めまして
そして瑠璃ちゃんはたぶんボブです。
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