第三章 Ⅰ 解決への誘い
練習を終えて家に帰ると、もう七時前になっていた。身体はクタクタだ。
「風呂にはいるよ」と母親に言うと、バスルームに飛び込んだ。シャワーを浴びると、心が和んだ。シャワーを浴び終ると、身体や坊主頭をバスタオルで、グリグリと拭きながら、
「あ~、今日は疲れたな~ そうだ、お袋明日も朝から練習があるから、弁当を作っててよ」
「えっ、明日も練習するの? 今度の監督さんは厳しいわね……」
「あぁ、鬼だよ鬼! 疲れたから晩御飯が出来たら読んでよ。それまで部屋で寝てるから」
「ハイよ」俺は自分の部屋にはいると、パジャマに着替えてベッドに横たわった。
――あれは夢か…………。夢なら良いけどな~
俺は何となく、胸が騒いだ。そのうち寝入ってしまった。余程疲れていたのだろう。
………… …………?
俺はお袋の、
「ご飯の用意ができたわよー」と言う呼び声で目を覚まし、食堂に向かった。食堂に行くと、親父がテレビのニュースを見ていた。
「おう、智。バスケも良いど、勉強もちゃんとやってるんだろうな? バスケで疲れて勉強できないのなら、バスケなんて止めちまえ!」
いつもの親父の口癖が出た。俺は口をへの時に曲げ、
「解ってるよ!」と答えた。
晩飯を食べながら、俺も一緒にテレビのニュースを見ていると、この街で幼い女の子が行方不明になっているというニュースが流れていた。何でもその子は発達障害と多動症があるという場面になると、親父はいきなりテレビを消してしまった。
俺はお袋と目を合わせ、溜め息をついた。俺の
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