派遣社員の人生やり直し 日本の未来を変えるために各種ゲーム製作から成り上がる!大学生編

水源

第1話 東大の駒場キャンパスに通うためにも東京へ本社ビルを持ってその近くに寮も作ろうか

 4月1日 - 東京情報大学 、大阪国際大学 、八千代国際大学がそれぞれ開学。


 4月10日 - 瀬戸大橋開通、青函トンネル開業と合わせて「一本列島」と呼ばれるダイヤ改正を実施。


 俺と斎藤さん、北条さんはライジングの事務所に集まって話をしていた。


 無事東大に合格した俺達は4月から東大に通うことになる。


 東大というと赤門で有名な本郷キャンパスを思い浮かべるが、一年生は駒場キャンパスに通うことになる。


 駒場は渋谷の西のほうだから船橋から通うのは相当きついので、キャンパスの近くに家を借りるか、寮に入るかなどをしたほうがいいだろうとは考えていたんだが……この際、東京にライジングの本社を作ったほうがいいかもなと思った俺はそれを提案してみた。


「東大のキャンパスへ通いながら社長としての仕事なんかもするとなるとやっぱり近場に寝泊まりできる場所を借りるべきだと思うんだけど、いっそのこと、ライジングの東京本部をどこかに作ってそっちでも人を集めたりしながら寝泊まりできる会社寮みたいなのも買い取って、そこから大学に行ったりする方がいいと思うんだけどどうだろうか?」


 俺は北条さんにそう聞いてみた。


「そうですわね。

 もともと事業規模に合わせて東京に本社事務所を移動させようとおもっていましたし、駒場キャンパスは渋谷の西ですし、本郷キャンパスは上野の西のあたりですから、新宿あたりに本社ビルを構えるのもいいかと思います。

とはいえここ千葉との交通アクセスがよくできれば東京大学本郷キャンパスにも近い場所ということで、品川もしくは新橋にも支社は設けようとは思いますが。

 やはり本社が西千葉にあるよりは新宿や品川、新橋や大手町などにあるのではイメージも違いますから」


「まあ、そうだよな。

 こういっちゃなんだけど千葉は田舎ってイメージは強いだろうし」


「ええ、それは否めませんわね」


「まあ、その辺りは東大のブランドとおんなじだよな。

 東大に現役で合格してると言うだけで、見られる目も変わるし」


「日本人はそういったわかりやすい権威を重要視しますからね」


 そこで斎藤さんが言う。


「新宿って治安悪かったりしないのかしら?」


 それに対しては俺が答える。


「まあ、東口側はそういう場所もあるけど西口側なら大丈夫だと思うよ。

 マンションとかを買い上げるなら、オートロックで鍵なんかがないとエントランスに入れないタイプにしておけば、一軒家より変な勧誘とかも入ってこなくて安心できると思うしね」


 俺がそういうと斎藤さんはうなずいた。


「なるほど、そういうものなのね」


 そして北条さんが言う。


「では、物件を早めに確保すると致しましょう」


「いつもいつも、お願いばかりで悪いけど頼んだね」


「まあ、私しかできないでしょうから仕方ありませんわ」


「まあ、俺たちは不動産取引なんてできないしなぁ……」


 北条さんはふふんと笑って言う。


「まあ、それが普通なんだけどね」


 斎藤さんがあきれたように言うが、実際北条さんはスペックが高すぎるんだよな。


「まあ、西千葉のライジングの本社で最新パソコンを自由に使える会員制サロンを開設し、千葉大学などの西千葉や千葉周辺にキャンパスを置く大学や高校の学生たちが出入りするようにして、その中から優秀な人をアルバイトとして雇った上で、卒業したら正式入社させるようにすれば優秀な人間も集まるんじゃないかな?

 ホムコンの時代よりサンシャインのゲームはグラフィックもサウンドも性能がアップしてるからイラストレーターやサウンドクリエーターも多く必要だしね」


 俺がそういうと北条さんはうなずきながら言った。


「はじめのうちは5人でゲームを作っていたのがウソのようですわよね。

 ゲーム開発に必要な人件費が増えるのはうれしくはないですが」


「まあ、その分稼げる人が増えるのはいいことだと思うよ。

 俺たちは異常だったのさ」


 ゲームの開発費用はホムコン後期で平均1000万円程度、しかしサンシャインで1億円程度になっていくだろうが、これらはほとんど人件費なわけで。


 まあ、声優さんの声が入ったりすればその分高くなるのは仕方がない。


 まあ、少人数のチームで作ったりする場合は開発費は抑えられるわけではあるが、そこをあまりケチっても仕方ないとは思うんだよな。


 実際のところ俺がゲームを作って金を稼ぐのは、日本の産業など、最終的には日本の未来をよい方向へ変えていくための資金調達の手段ではあるんだが、この先かなりの期間ゲームは儲かることができるはずだからな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る