龍郎伝説

第2話「龍郎の怠慢」

前回のあらすじ

龍郎は作者とたわいもない話をする

龍郎「暇だな」

龍冷「…」

龍郎「今日も何も言わないのか」

龍冷「私は何も言わないことにした」

龍郎「それじゃあ困るよ」

龍冷「何が困るんです？」

龍郎「とにかく困るの！」

龍冷「何が困るのかわからんのでは…」

龍郎「とにかく何も言わないのは困るの！」

　　「いいね！」

龍冷「御意」

仕切り直し

龍郎「暇だな」

龍冷「暇なら飛べば？」

龍郎「飛ばないぞ」

龍冷「やっぱりそういうじゃん」

　　「これだから言いたくないんだよ」

龍郎「そのセリフ台本に書いてないよね？」

龍冷「確かに台本には書いてない」

　　「でも仕方ないでしょ」

　　「もう自分も飽きたんだよ」

龍郎「仕方ないな…」

　　「これは作者に要相談だな」

龍冷「作者に相談するのだけはやめてくれ！」

龍郎「じゃけん仕切り直しましょうねぇ」

仕切り直し

龍郎「暇だな」

龍冷「暇なら飛べば？」

龍郎「いやだよ！」

龍冷「なんで嫌なの？」

龍郎「怖いからさ！」

龍冷「なんで怖いの？」

龍郎「怖いもんは怖い！」

龍冷「だからなんで？」

龍郎「なんでもだ！」

龍冷「理由を言わなきゃ意味ないでしょ！」

龍郎「確かに…」

龍冷「わかったら理由を言って」

龍郎「高いところが怖いんだ」

龍冷「なんで？」

龍郎「なんでかわからない」

　　「けど高いところが怖いんだ」

龍冷「そうか…」

　　「だったら克服しないとな」

龍郎「そうだね…」

龍冷「じゃあ頑張ろうね」

龍郎「…はい…」

龍冷「なんだかやる気ないなぁ…」

　　「しゃきっとせんかい！」

龍郎「はい！」

龍冷「それでよし」

　　「ではまず第1段階」

　　「兄上は階段の上り下りなら平気でできるよね？」

龍郎「そうでなきゃ困る」

龍冷「なら第1段階の訓練はする必要はないか」

　　「では次は第2段階だが…」

　　「これには拓弥将軍の協力がいるんだよな…」

龍郎「拓弥将軍の？」

龍冷「そうだ」

龍郎「どうして彼の協力がいるの？」

龍冷「彼にとある機械を作ってほしいからな」

龍郎「とある機械？」

龍冷「そうだ」

　　「それを兄上に行ってしまうと元も子もないので言わないがとにかくとある機械を作ってほしいのだ」

龍郎「じゃあ父上に相談しようか？」

龍冷「いや、兄上が相談すると父上に何を吹き込まれるかわかったもんじゃないから私が相談する」

龍郎「そんな意地汚いことはしないよ…」

龍冷「いや、わからんぞ」

　　「他人の考えていることなんでわからないんだから…」

龍郎「信じてよ！」

龍冷「…わかった」

　　「兄上を信じよう」

　　「きちんと報告するのだぞ」

龍郎「任せてよ！」

こうして龍郎は龍陽のもとへ向かった

続く