閑話 通知

「よっしゃ! 討伐完了!」


 小松、三沢、羽田、岩国の4人は協力をして、第一階層の魔物たちを一掃した。


「ウチらならこの階層はもう余裕だね!」


「だな!」


 小松、羽田の2人はハイタッチをし、意見の一致を表した。


「さ、片付けして奥に……っと通知だ」


 モンスターの処理をしようとした矢先、小松の携帯が小刻みに動き、通知を知らせる。


「あ、俺もだわ」


「愁もか?」


「あ、ウチも」


「……私も」


 四人同時に通知が入るというのはかなり珍しい事だった。

 それもその筈、内容は四人とも、同じ人間から送られたメッセージの通知だったからだ。


「うお!? 金剛じゃん!」


 小松は初めての昇のメッセージに驚愕した、内容はこうだった。


『今までの事は謝る、申し訳ない』


「謝る? 何言ってんだろ?」


 羽田はメッセージを見て困惑した。

 他3人もよくわかっていないようで、困惑の色を見せた。

 続けて違うメッセージが送られた。


『今、みんなの力がどうしても必要なんだ、力を貸してほしい』


 パーティメンバーからの応援要請、4人は……互いに顔を合わせた。


「なにかあったのかな? 翔琉、どう思う?」


「まぁなんにせよ、仲間のピンチだ! 助けるのが普通だろ!」


「だな!」


「うん!」


「……」


 四人の意見が合致した。

 皆、一斉にメッセージを送った。


『@金剛 昇 もちろん! 協力するぜ!』


『@金剛 昇 俺も!』


『@金剛 昇 ウチらにできる事なら!』


『@金剛 昇 協力します! (`・ω・́)ゝ』


「一体何があったんだろうな?」


 4人は、『仲間』の返信を待った。

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