第十四話 神殿探索、施錠されてる
「さて、これからどうしようか?」
俺は聖堂の椅子に腰かけた。
広間のゴブリンの死体は、これから生臭くなることが想像できたので、外に出しておいた(結構手間だった)
一度戻ろうにも、ここから外までどのくらいかかるのであろうか?
モンスターが出たということは、ここは外ではなく、まだダンジョンであると判断した。
なんでダンジョンなのに花畑なのかは分からないけど……。
「というかこの神殿、まだ何かあるのか?」
好奇心、人間は誰しもが持っている感情。
俺は今、その感情が旺盛になっていった。
立ち上がり、広間に足を運んでみた
◇
「やっぱり広いな、どこまであるんだ?」
俺は特定の宗教を信仰しているわけでもないし、そういう施設に行くのは初詣で神社に行く時ぐらいだ。
それ故に、こういった西洋の宗教施設というのは、いい意味での違和感がある。
外国人が日本の宗教施設を見るときも、こんな感情を抱くのであろうか?
下らないことを考えつつ、通路を歩く。
扉を見つけたら、とりあえず開ける。
先ほどのようにモンスターが襲い掛かる可能性も考え、ゆっくりと開ける。
だが大抵の場合は、寝室だったり、石像を補完するための倉庫代わりだったりと、拍子抜けになることが多かった。
……しかし、とある扉を開けようとしたときは違った。
「ん? ここ……鍵が掛かってる?」
一つの扉だけ、鍵で固く閉ざされていたのだ。
今まで鍵穴はあっても施錠はされていなかったので、少し驚いてしまった。
……好奇心が膨らむ。
今俺の持っている鍵と言えば……
「これか……? いやまさか……」
そのまさかだった。
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