第2話

「何だ、Sammy Jr.」

司令室の空気は真冬だというのに、異様に

熱を帯びていた。

エアコンは25℃の適温に設定されている。

エアコンのせいではなさそうだ。

「Death eye(死の眼)総統、お、お話が、あ、

あります」

Sammy Jr.は異常に緊張してDeath eyeから必死に眼を逸らしていた。

それもそのはずだった。

Death eyeの眼をまともに見た者は石になって

しまうという噂は有名だったからだ。

「言ってみろ。ただし意味のないムダ話は一切

するな。それがワタシがオマエの話を聞く

唯一つの条件だ」

「異空間六角獣たちの掃討作戦にはどう考えてもムリがあります。1匹でも苦労しているのに、1500頭の異空間六角獣をどうやって始末しろって言うん

ですか」

「Sammy Jr.」

「ハッ」

「クビをくくるか」

「いっいえ、やらせていただきます」

Sammy Jr.が敬礼して、司令室を後にした。

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