コングと呼ばれたかった女の子

糸石刃純

序章

コングと呼ばれたかった女の子、挑戦しようと奮い立つ。

幼稚園の頃から今でも毎日、願っていることがある。

それは「コング」と呼ばれること。


 なんだか、コングって呼ばれると、一人の人間として認められたんだって思える気がして。


 ほら、敬称ってあるじゃない。

さん、君、ちゃん、様、とかって言うやつ。


 これらと一緒。

 

 私はコングって呼ばれると、敬われている感じがして。


 純コング(仮称)ってなんだか、立派な一人の人間のような気がして。


 ずっとずっと夢見ていて、

「コングって呼んで!」

って頼んでるんだけど、誰も呼んでくれない。


 それはそうだよね、まだまだ精神的には子供の私。


 でも、私がまだまだ一人前とは言えないのは分かっているけど、でもいつか、コングって呼ばれる事が認められる日が来るのかな?


 そんな自分になる為に、言葉を綴ることに挑戦してみようかと思ったんだ。

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