彼氏いない=年齢オタクの私が人気俳優とオタ活キャンパスライフ
UVA
第1話 同人誌を読んでる時間は何事にも変えがたい
何気ないいつものイベント。まさかまさかこれがのちにこんな興味のない人気アイドル俳優とオタ活することきなるだなんて誰が予想をしていただろうか。これはただのオタクと人気アイドル俳優とただただ利益が一致し、オタ活キャンバスライフをエンジョイするだけの話である。
「ふぅ~♪やっぱり同人誌イベは最高~!!」
「桜ちゃんそれ口癖だよね~!それより桜ちゃんの新刊最高だったよ!めちゃくちゃ面白かった!」
今日は相互さんの生ハムちゃんが売り子さんをしてくれる。生ハムちゃんは始めて作った垢の時からずっと仲良くしてくれる相互さんだ。始めてオフ会で会った時、意気投合しすぎて、しかも同じ県に住んでいたこともあり今に至る。それにしてもやっぱり同人誌イベは沢山の方に作品を見て買ってくれて本当にいいイベントだ!だからついつい毎回のように出してしまう。
「生ハムちゃんが売り子珍しいね!」
「実は昨日までテストあったんだよね~だから原稿間に合わないってなって…桜ちゃんは被んなかった?」
「テスト早かったから、終わってから頑張って作ったよ…めちゃくちゃしんどかった…原稿が終わらねぇ!!って」
「桜ちゃんの投稿余裕で原稿終わりました感出てるからw」
「嘘~!そう見える?w」
「私桜ちゃんのギャグ永遠と見てられるわw」
「私も生ハムちゃんの腐ならなんでもwelcome。生ハムちゃんの新刊は私が一番に読む!」
「桜ちゃん褒めすぎだって!!」
私達がただただオタトークをしていた。この時間が堪らなく好きである。
「あの新刊と既刊1冊ずつ頂いてもよろしいですか…?」
「「…!?」」
私も生ハムちゃんも思わず無言になった。私の推しキャラことスズくんのレイヤーさん。しかも男性レイヤーさんで普段荒々しい口調のスズくんのこの丁寧口調ときた。しかもアニメから飛び出したのか!!くらいのクオリティだ。
「はい!分かりました。スズくんが私の本を…ありがとうございます…」といった私の声は震えていた。
「ちょ!桜ちゃん泣いてる?!すいません…この子スズくんめちゃくちゃ好きで…「あっ!知ってます!あと生ハムさんも!いつも投稿してる作品楽しく見させて貰っているので…!後これ差し入れです!」…桜ちゃん?!やっぱり違う世界にいってる…」
「スズくん尊すぎる…」
正直推しにこれを言われたら生きているオタクはいるだろうか…
「桜んぼさんこれからも応援してます!」
とスズくんにいわれてからの私の記憶は無い。
「桜ちゃん~大丈夫か~?確かにあれはやばいわ…私も落ちかけた…ってか写真撮って貰わなくても良かったの?」
「…あっ…やってしまった…また近い内に会いたいな…」
この時の私は正直絶望のどん底だった…だがまさかまたこんな近すぎる内に会うなんて思ってすら居なかった…
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