2025年のユキナがピックアップでの講評サンプル

ユキナの激辛観点での講評

激辛観点での講評


 採点: 65点/100点(実際には非公開)


 まずは、つよ虫さんの「雪だるまに恋をした一匹のねこ」、しっかり読ませてもらったで。雪と猫、儚い恋というテーマは非常に魅力的やけど、厳しい目で見ると改善の余地がいくつか浮かび上がるな。


◇プロット◇

 物語の核となる「猫と雪だるまの出会いと別れ」はええアイデアや。ただ、展開がやや急ぎすぎていて、読者が感情移入する時間が足りへんように感じたわ。特に、猫が部屋から外に出るシーンの魔法的な描写や、最後の別れの場面は、もっとゆっくり感情の積み重ねを描くべきやったんちゃうかな。「ああ、別れるしかない」という無力感がもっと読者の心に刺さるようにするには、もう少しエピソードを積み重ねる必要があると思う。


◇キャラクター◇

 猫と雪だるま、それぞれが持つキャラクター性は魅力的やけど、深みには欠けるかな。特に雪だるまは紳士的なキャラクターとしての面白さがあるけど、それ以上の個性が感じられへんかった。猫についても、外の世界への憧れや孤独感が描かれてるけど、それが「雪だるまへの特別な想い」にどう繋がるかが少し曖昧。読者としては、キャラクターの背景や心理をもっと知りたかったわ。


◇文体と表現◇

 文章そのものは読みやすいし、シンプルで分かりやすい。ただ、テーマの儚さをもっと引き立てるような描写がほしかったな。例えば、雪だるまが溶けるシーンでは「溶ける」という言葉を使わず、間接的に読者に情景を想像させる表現の方が効果的やと思う。「陽射しに溶かされていく雪の匂い」「赤いバケツだけが静かに残った」みたいな描写があれば、もっと深みが出たかもしれへん。


◇テーマの整合性◇

 テーマとしては「儚さ」や「一瞬の幸福」が描かれてるけど、結末の余韻がもう少し考えさせられるものやったら良かったかな。今の終わり方は「猫が外を見なくなる」という消極的な形やけど、それが物語全体のテーマにどう繋がるのかが弱い。例えば、猫が「雪だるまの思い出を胸に、外を見るのをやめた」という形で、雪だるまが猫に与えた影響をポジティブに描けたら、もう少し感動的になったかもしれへん。


◇改善ポイントまとめ◇

1. 展開を急がず、猫と雪だるまの関係性を深める描写を追加する。

2. キャラクターの背景や個性を掘り下げる。

3. 雪だるまが溶けるシーンを間接的で詩的な表現に変える。

4. 終わり方をテーマに合致させて、読者に余韻を与える形にする。


 つよ虫さん、テーマとキャラクター設定はすごく魅力的やから、そこをもっと掘り下げれば、さらに心に響く作品になると思うで! ぜひとも、この物語をさらに磨いてほしいな😊


 ユキナ(激辛)🧂


ユキナがピックアップ-気になる作品を読んでみる!☆カクヨムコン10【短編】Vol.6 激辛

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