第11話

 冒険者ギルドの依頼は最初は雑用系しか受けれなかったが速くランクを上げれた。ランクは木→銅→鉄→鋼→銀→ミスリル→金→オリハルコンだ。普通の人で銀はかなりすごい。ミスリルはもっとすごいがここまでで、金からは人外の域といわれている。それでミスリルは10人に3人ほどいて最優といわれている。プレイヤーはだとすぐ超えそうだけど。そんな俺は鉄。2日で4件雑用依頼するだけで。これ以上は護衛かダンジョン探索しないと上がらない。



 俺は今近場のダンジョンに来ている。このダンジョンは邪小鬼(デミゴブリン)の巣といわれている。由来は邪小鬼しか出てこないからだ。入り口は前に入った門ではなく洞窟だ。場所によって違うんだな。



足を踏み入れた先は入り口通り洞窟だった。そして通知が来た。初めて異界"邪小鬼の巣"に侵入しました、と。さて、ここでの目的は金属の入手と貢献度稼ぎだ。奥に行くと武器や鎧持ちがいて、金属加工系の生産スキルはそれらを鋳潰せるらしい。貢献度稼ぎは、ダンジョンは中のモンスターが溢れるらしく定期的に狩る必要がある、つまりダンジョン探索とはこれのことだ。


 そうこうしているうちにモンスターに会った。小柄で武器は持っていない。雑魚だ。飛びかかってきたところを腹に蹴りを入れて転ばせ、とどめを刺す。残ったのは小さな豆粒程度の脂の塊。ラノベを読んでいたら察しがつくかもしれない。そう奴らの体表の脂が固まったものだ。つまり汚い。だがそこそこの値で取引される。油だから燃えるから燃料になる。触りたくないが触るしかない。設備のために資金を集めないといけない。

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