異世界で幸せに?あり得ない、俺は何が何でも家に帰りたい
chomocho@処女作執筆中
第零章 決意
プロローグ
第000話 異世界で幸せに?
俺は藤宮庵、14歳。
西暦3181年、地球生まれの日本人だ。
32世紀の地球を一言で表すなら、“完璧”の一言。
その理由は、ある時を境にして世の中から争いが一掃され、エネルギー問題など様々な問題が、あらかた全て解決されたからだ。
ある時、ナノテク分野にパラダイムシフトが起きたんだ。
ナノマシンが開発され、急速に発展。
結果、時間旅行などの空想科学を除けば、人類に不可能な事など無いと言えるようなレベルにまで人類文明は発展していた。
そんな32世紀の地球で、俺はどこにでもいる普通の中学生……
の、筈だった。
なんの不満も無く人生を謳歌していた、ある日のこと。
それは起こった。
眠りから覚めると、そこは知らない部屋の中だった。
知らない部屋。
見慣れぬ彫像。
謎の屍。
混乱を抑えつつ部屋の外へ出てみると、そこには知らない世界が広がっていたんだ。
きらめく夜空の星の姿も、浮かぶ月も、地球とは違っていて。
そこは、紛うことなき異世界だった。
そう、俺は異世界転移してしまったんだ。
魔法、魔術、魔道具。
ファンタジックなものが溢れた世界。
人との出会いと別れ。
それらは俺に様々なものを与えてくれた。
刺激的で、魅力的で、暖かく、優しく、時に残酷に。
数々の転移もの創作物の主人公達が、異世界で幸せを見つけ出して定住するのも頷ける。
というくらい、異世界は俺の事を魅了した。
でも。
だけど。
それでも俺には──
あり得ない、俺は何が何でも家に帰りたい。
俺は、絶対に地球に帰ってみせる。
完璧な世界を実現した地球。
地球以上に魅力的な場所など存在しないからだ。
俺は帰る事を諦めない。
それが俺の──
──物語。
◆◆◆あとがき◆◆◆
はじめましての方ははじめまして。
そうでない方はこんにちは、こんばんは、おはようございます。
作者のchomochoです。
先ず、読んで頂けた事に深く感謝します。ぺこり。
当作品は私の処女作です。
定番のファンタジーあれこれに対するアンチテーゼ作品。
序盤は少し冗長で、解り難く、くどいのかもしれません。
ですが、どうか、せめて、『第003話 ナノマシン』までお読み頂ければ、世界観や設定に興味を持って貰えるかな、と。
全力を以て執筆したいと存じます故、私と私の作品に、よろしければお付き合いの程、よろしくお願いします。ぺこり。
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